おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「ください」と「下さい」の使い分け方
文章を書いたり入力したりしていて、「ください」という表現が出てきたときに「あれ…漢字だっけ、ひらがなだったっけ?」と一瞬手が止まることはありませんか。
今回は、迷いがちな言葉のひとつ「ください(下さい)」について、一緒に確認しましょう。
「クダサイ」の意味って?
「交差点を右に曲がってクダサイ」「パンフレットを一部クダサイ」など、日本語でよく使われる「クダサイ」という表現。
1. その動作をする人に丁寧に頼むときに使う。
2. 「くれ」の尊敬語。
辞書によると「クダサイ」には、これら2つの役割や意味があるようです。
漢字とひらがな…使い分けは必要?
辞書には上の2つの意味が書かれていますが、使い分けについては書かれていません。ただし、「文部省用字用語例」によると、公用文においては使い分けが必要とされています。
日常においてはどちらも同じ意味のため、使い分けを気にする必要はありませんが、新聞や放送などもこの用字用語例に準じた表記をしているため、理由を知り、使い分けができるとどなたにも違和感を与えることがなくなりそうですね!
では、公用文での使い分け方を詳しくみていきましょう。
ひらがなの「ください」は【お願い】
ひらがなの「ください」は、補助動詞として用います。上記の(1)、その動作をする人に丁寧に頼むときに使う尊敬・丁寧表現です。英語のpleaseに言い換えるとわかりやすいですね。
例文
- 手紙を読んでください。
- ご確認ください。
- お越しください。
漢字の「下さい」は【何かをもらいたい時】
漢字の「下さい」は、動詞として用います。「クダサイ」がもつ意味の2つ目である、「くれ」の尊敬語です。「欲しい」や、英語のgive meに言い換えるとわかりやすいですね。
例文
- 手紙を下さい。
- 少し時間を下さい。
- アドバイスを下さい。
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いかがでしょうか。
日常では使い分けは特に気にしなくても大丈夫、公用文では使い分けのルールが存在する、そのルールはなにか、を知っていると、自信を持って文章を書けますね。

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早速ですが、質問です。
「昨日、お土産をイタダキました」の「イタダキ」は、漢字・ひらがな、どちらで書くのが正解でしょうか?
実は「いただく」は、漢字表記とひらがな表記で意…
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!