おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ 「いただく」の漢字・ひらがな表記の使い分け方
早速ですが、質問です。
「昨日、お土産をイタダキました」の「イタダキ」は、漢字・ひらがな、どちらで書くのが正解でしょうか?
実は「いただく」は、漢字表記とひらがな表記で意味や役割が異なることばなのです。
今回は、漢字の「頂く」とひらがなの「いただく」、それぞれの意味について解説します。この機会に役割を理解し、正しく使えるようにしましょう!
ひらがな表記の「いただく」は「補助動詞」
ひらがなの「いただく」は、動詞につくことで、「なにかをしてもらう」という意味を持ちます。
例えば、以下のような表現は、普段みなさんもよく使うのではないでしょうか。
- 「動詞+~ていただく」… 教えていただく・来ていただけませんか など
- 「お~いただく」… お越しいただく など
- 「御(ご)~いただく」… ご覧いただく など
- 「させていただく」… お休みさせていただきます など
漢字表記の「頂く」は「動詞」
一方、漢字表記の「頂く」は、「物をもらう」や「食べる・飲む」の謙譲語です。(※ただし、食事の際の「いただきます」はひらがなです)
例えば、お菓子を頂く、頂いた資料、1万円頂きます、のように使います。
「頂戴する(もらう)」の最初の一文字「頂」で覚えるとよいですね。
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さて、最初の質問にもどりましょう。「昨日、お土産をイタダキました」の正解は…
そうです。お土産をもらったので、「頂きました」と漢字で書くのが正解ですね!
(お詫びと訂正)本記事を公開した際、上記の説明に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。(2024年2月26日)
文章をやわらかい表現にするために、わざと「頂く」を「いただく」とひらがなで表記することもあります。
つまり、漢字とひらがな、どちらか迷ったときは、漢字を使うよりひらがなで書く方がよいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!