おはようございます。美容ライターの神野はなです。
この連載では、内側からの美しさを引きだす『腸活』について、簡単に取り入れられる方法をご紹介しています。
リセットしたい。年末年始の食べ過ぎ
(お正月のごちそうの一つ「おせち」)
年末年始は多くの人にとって、1年のうちで一番食べてしまう時期ではないでしょうか。忘年会や新年会、お正月のごちそうなど、おいしい料理を囲む機会が増えると、つい食べ過ぎてしまいますよね。
年明け最初の今回は、年末年始の食べ過ぎをリセットする腸活『16時間ファスティング』の効果とポイントをお伝えしていきます。
「16時間ファスティング」の効果5つ
【1】胃腸の働きを改善
食事をしてから完全に消化されるまでには、おおよそ16時間かかります。
一日3食に加え、おやつを食べたり甘い飲み物を飲んだりしていると、胃腸は常に働き続けている状態です。断食により胃腸の休息時間をとることで、消化の働きがスムーズに。老廃物や毒素の排出も効率よく行われるようになり、腸内環境が整ってきます。
【2】肌荒れの改善
腸内環境が断食によって整うと、お肌の調子が良くなり、肌荒れも改善されます。
また、空腹になるとグレリンというホルモンが分泌されます。グレリンにはお肌の新陳代謝に必要な成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、ターンオーバーが促進されて、美肌効果も期待できます。
【3】細胞の若返り(オートファジー)効果がある
オートファジーとは、細胞の中で古くなった部分や不要な成分を分解し、新しく生まれ変わる仕組みのこと。この働きが活性化すると、細胞が元気になり、体全体の調子が整います。
オートファジーは体が飢餓状態となることでスイッチが入るのですが、その目安が16時間です。
【4】免疫力アップ
腸には体全体の7割にも及ぶ免疫細胞が集まっています。
断食によって体内の老廃物が分解されると、免疫機能が整いやすくなり、感染症などの病気に強い体に。アレルギー症状の改善も期待できます。
【5】集中力とメンタルの向上
断食により消化活動の必要がなくなると、消化に費やされていた血液が不要になり、脳にまで血液が行き渡るように。頭がスッキリし、集中力のアップにつながります。
また、腸の調子が整うと、気持ちまで軽やかになりますよ。
16時間ファスティングのやり方
1日のうち16時間は食事を控え、残り8時間は自由に食事ができるのが基本です。
おすすめのスケジュール
- 20時までに夕食を終える
- 翌朝の朝食を抜き、12時以降にランチを食べる
日中働いていても実践しやすいと思います。朝食を抜くのが難しい方は、昼食を抜くなど、別のやり方を試してみてくださいね。
16時間ファスティングのポイント3つ
無理のない範囲で実践しましょう
慣れるまでは12時間からスタートし、徐々に時間を延ばしてみましょう。
週に1回でも効果があります。できる範囲で取り入れて、体の不調を感じたら無理せずに中止しましょう。
十分な水分補給を忘れずに
ファスティング中も白湯や水を積極的に飲み、脱水症状を防ぎましょう。
ファスティング後の食事に注意
ファスティング後1食目は血糖値が上がりやすい状態です。脂質や糖質が多い食事は避けましょう。豆腐やお味噌汁などの和食がおすすめです。
まとめ
16時間ファスティングには、食べ過ぎた体をリセットし、腸内環境を整えながら美肌や免疫力アップなど多くのメリットをもたらします。
無理をせず自分のペースで取り入れることが成功のカギ。新しい年を軽やかにスタートするためにぜひ試してみてくださいね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。今日も素敵な1日をお過ごしください。