おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。
お正月が明けて日常生活が戻りつつある今週は、年末年始にたくさん使ったかもしれない「クレジットカード」の枚数について一緒に考えてみましょう。
何枚持ってる?クレジットカード
最近はショップやブランドオリジナルのクレジットカードも多く出回っていますよね。
「入会すると割引になるから」「年会費が無用だから」と、気がつけば何枚もクレジットカードを持っていませんか?
キャッシュレスが進み、上手に活用すればクレジットカードは有利で便利なものです。一般的に、日本では1人あたり平均3枚のクレジットカードを持っていると言われています。
(参考:2023年3月 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」)※PDFファイルが開きます
カードの適切な枚数は生活スタイルによって異なりますが、たくさん持っているとリスクやデメリットが増えてしまいます。
区切りとなる年の始まりに、クレジットカードの適切な種類や枚数を知って、見直してみませんか?
その際、考慮したい要素から考えていきましょう。
メリットもリスクも。「クレジットカード」について考慮したい3つのこと
【1】利用目的を明確に
どのクレジットカードを何枚持つかを考える時は、まず、自分の支出パターンや収入に基づいてカードの利用目的を明確にすることが重要です。
例えば、普段の買い物用、旅行用、ビジネス用など、用途に応じて複数のカードを持つことは合理的です。
しかし、クレジットカードを多く持つことにはリスクも伴います。例えば、カード枚数が多いと管理が難しくなり、支払い忘れや不正利用のリスクが高まります。
また、クレジットカードには年会費がかかる場合があり、複数枚持つことでその負担も増える可能性があります。
さらに、クレジットカード利用限度額が分散されることで、緊急また、一時に必要な額を一枚のカードで確保できないこともあります。
適切なクレジットカード枚数を見極めるためには、カードごとに異なる特典や利便性を理解し、どれくらいの頻度で使うか、目的に合うかを再確認していきましょう。
【2】きちんと管理できるか?
カードの枚数が増えると管理が複雑になります。支払い期日や利用明細をきちんと把握できるかを自問してみましょう。
また、年会費や手数料などの維持コストを考えることも大切です。「管理できない」カードは、解約することを検討しましょう。
【3】信用スコアの影響
クレジットカードはキャッシング機能もあり、分割払いもできるため、枚数が多いと、信用情報に影響を与えることがあります。
信用スコアが低くなると、カードの新規契約ができなくなったり、必要な時に融資をうけられなくなったりする可能性があります。
適切な枚数に絞ることで、信用スコアの維持にもつながります。
どっちがいいの?「現金払い」と「キャッシュレス」の選び方
コロナ前までは数百円の買い物の時にクレジットカードを出すとけげんな顔をされたものですが、今では逆に現金払いができないお店も出てきているほど、キャッシュレス化がすすんでいま…
まとめ
クレジットカードの適切な枚数は個々の経済状況や生活スタイルによりますが、家計管理で使うメイン1枚、趣味などで特にお得なメリットを享受したいサブ1枚程度にしておくとよいでしょう。
自分のライフスタイルに合った枚数を見極め、しっかりと管理することが重要です。