おはようございます。野菜料理家やのくにこです。
秋の味覚と言えば、きのこですね。近年はいろいろな種類のきのこが施設栽培などで周年栽培されていますが、森の中では、松茸、しいたけ、しめじ、舞茸、なめこなどのきのこが旬を迎えています。
今日は、きのこの中でも特になじみのある「しいたけ」のおいしい食べ方をご紹介します。
旨味と栄養価を1時間でアップする方法
しいたけには春と秋に旬があって、秋は「秋子」と呼ばれ、香りが豊かになるのが特徴です。フライパンやグリルでさっと焼いてお醤油をかけるだけでも、香りよくおいしく食べられますよ。
旨味と栄養価をもっとアップさせたいときは、直射日光が当たる場所で1時間干してみましょう。
まず、しいたけの汚れを落とし軸を切ってザルに並べます。そのまま1時間程度干すだけ。これで旨味とビタミンDがアップします。
ビタミンDはカルシウムが骨になる働きを助けるビタミンです。うまみ成分のグアニル酸も凝縮されるので、しいたけをおいしくする魔法は「1時間直射日光が当たる場所で干すこと」なんです。
(軸も捨てずに使えるので一緒に干しましょう)
干しいたけと生しいたけのいいとこどりの、名付けて「半生しいたけ」。今日は、この半生しいたけで作る、朝ごはんやお弁当にぴったりのお手軽おかずをご紹介します。
秋にぴったり!「半生しいたけのチーズ焼き」
材料(1人分)
- 半生しいたけ 3個
- シュレッドチーズ 30g
- だし醤油 小さじ1
- 乾燥パセリ(あれば) 適量
作り方
1. しいたけは布巾などでさっと汚れを落として軸を切り落とす。ザルに傘をひだを上にして並べ、1時間以上干す。
※しいたけの汚れが気になるときはさっと水洗いしてもOKです
※キッチンバサミで軸を切ると手軽に切り落とせます
2. しいたけの傘のひだの上にだし醤油をたらし、シュレッドチーズをのせる。
※軸があれば割いてチーズの下に敷いておきましょう。
3. グリルまたはトースターで中火で5分焼く。あれば乾燥パセリをトッピングする。
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朝ごはんのおかずにもお弁当のおかずにも、ビールのお供にもおすすめです。
しいたけは野菜室で保存してもあまり長持ちしませんが、薄切りにしてジッパー付きポリ袋に入れて冷凍すれば、1ヵ月程度は長く保存できます。
お味噌汁の具にしたり、煮物や炒め物、佃煮を作ったりと活用できます。
冷凍するときも、スライスして直射日光で1時間以上干すと旨味がアップしますよ。
(スライスして干してから冷凍保存)
ご飯が進む「しいたけの佃煮」
材料(作りやすい分量)
- 半生しいたけ 130g
- 醤油 大さじ1
- 本みりん 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 七味唐辛子 少々
作り方
1. すべてを小鍋に入れ、中火で加熱する。
2. 水分が出てきたら、水分の量が半分くらいになるまで3分程度、中火で煮詰める。
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佃煮は新米ご飯のお供にぴったり。パン派さんなら、シュレッドチーズと一緒に食パンにのせてトーストしてもおいしいですよ。
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旬のしいたけを上手に活用しながら、旨味をアップ!カルシウムをサポートするビタミンDも、半生しいたけでしっかり摂りましょう。
来週は、ホクホクの秋かぼちゃのおいしい食べ方をご紹介します。
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