おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。
帰省時にしておきたい。大切な「お金の話」3つ
夏休み、実家に帰省する方も多いことでしょう。
食べなれた実家の料理を食べたり、家族団らんを楽しんだりしているうち、時間はあっという間に過ぎていきますね。
帰省している間は、みんなで楽しい時間を過ごすのが一番大切ですが、長く一緒に過ごせる時だからこそ話しておきたいのが「お金のこと」です。
例えば、実家の親に万一のことがあった場合、お金周りのこと、大事な書類などがどこにあるかわからないままだととても大変です。
話しにくいことでもありますが、親子でしっかり話をしておくことで、いざという時に慌てたりトラブルになったりすることが防げるかもしれません。
そこで今回は、夏休みの帰省時にしておきたいお金の話を3つ紹介します。
年齢や家族構成、状況などによりお金の話がしづらかったり、必要なかったりという場合は、参考としてご一読ください。
【1】保険の内容
病気やケガをして保険請求を親自身ができない状況になると、家族が手続きを手伝うことになります。
家族がそれぞれ、どこの保険会社でどのような保険に入っているか把握しておけば、請求もスムーズです。
両親同士はもちろん、兄弟姉妹でも内容を共有しておきましょう。
【2】貯金している銀行口座の情報
ネット証券やネット銀行が増えているため、通帳がないままお金を金融機関に預けることがあります。
通帳があればその金融機関に連絡できますが、ネットの場合、その存在を家族が知らなければ金融資産が闇に葬られたままになりかねません。
残高がいくらかまでは知らなくとも、万一のことがあった時のためどこの金融機関と取引があるのか親子で確認しておけると安心です。
【3】葬儀の希望
縁起のいい話とはいえませんし、タイミングも考えなければなりませんが、万一のことがあったとき、家族がどのような葬儀を希望しているのかも確認しておくとよいでしょう。
突然のことになると葬儀社のいわれるがまま、執り行うだけのお葬式になってしまうかもしれません。
散骨など事前に調べておくとスムーズに執り行うことができます。
希望によっては費用がかかるかもしれません。冗談交じりに自分はこうしたいなど話しながら、親の希望をさりげなく聞き出してみましょう。
まとめ
親のお金の話をすると「まだ死なない」「死なせたいのか」など不機嫌になったりケンカになってしまうこともあります。
何かあったとき大切な親自身を守りたい、希望を叶えたいことを伝え、聞ける範囲で少しずつでも聞いてみましょう。