大阪でエステサロン「private salon Laule’a」を経営する美容家の寒川あゆみです。
乾燥や肌荒れを予防するために、日々スキンケアをおこなうと思いますが、「保湿するための乳液とクリームの違いが、よく分からない」という方が多いのではないでしょうか。
- 両方塗った方が良いの?
- 両方塗るとベタつくから、片方だけでいい?
など、よくいただく質問について、エステティシャンの私がお答えします。
乳液とクリームは、ここが違う!
気候の変化、紫外線ダメージ、大気汚染、摩擦などの外的ストレス、疲労やストレス、体調によっても肌の調子は変化します。
乾燥、肌荒れ、あらゆる肌悩みを招かない、今以上にひどくしないための予防としてスキンケアをおこないます。
スキンケアアイテムにある「乳液」と「クリーム」は油分を補う役割です。先に塗る化粧水や美容液などの水分や美容成分を肌に留まらせ、保湿することが目的です。
同じ目的ならどちらか一つじゃダメなの?
油分を補い保湿するという目的は同じですが、乳液とクリームはテクスチャーが違います。
乳液はなめらかなで液体っぽいテクスチャーでみずみずしくうるおうような仕上がり、クリームはコクがあり粘度のあるテクスチャーでしっとりまとうような仕上がりです。
先になじませる化粧水や美容液は水分系なため、油分の多いクリームは真逆の性質であるためすぐになじみにくいことから、乳液を先になじませることでクリームの浸透を高めます。
肌のコンディションがゆらぎやすい敏感肌や乾燥肌、フェイスラインや頬など部分的な乾燥を感じやすい混合肌は乳液とクリームの両方を使うのがおすすめです。
どうしてもベタつきが嫌…どっちかにするなら?
乳液とクリームは油分が多く含まれているため、しっとり感やベタつきを感じやすいものです。
どうしてもベタつくのが嫌という人もいると思いますが、乳液かクリームのどちらかにするなら、化粧水、美容液のあと乳液をなじませましょう。
近年はベタつきにくい乳液やクリームもあるので、そういったテクスチャーのものを選ぶのもおすすめです。
つけているだけになっていない?
スキンケアは「化粧水と乳液だけしか使っていない」「いろんなアイテムをつけるのが面倒くさいからオールインワンゲルだけ」という人も多く、さらに「少量をパパッとつけて終わり」という人も少なくありません。
肌はミルフィーユのように何層にもなっているため、ちょっとしかつけていないと肌の水分と油分量が不足し、乾燥、肌荒れ、将来の肌悩みを招きやすくなります。
肌荒れ、ひりつき時は乳液が使える
秋冬は気温や湿度の低下とともに肌の乾燥も感じやすくなりますよね。
乾燥状態が続くと肌がカサカサしたり、ガサガサと荒れる、洗顔後つっぱる、化粧水をつけるとヒリヒリすると感じることもあります。
極度の乾燥状態はバリア機能も低下しているため、化粧水などに含まれるアルコールや美容成分が刺激に感じることも。
こういった時は、洗顔後、乳液を適量手に取り、顔全体に広げて手のひらで温めながらなじませるとバリア機能の保護にもなります。
乳液をなじませたあと、化粧水、乳液、クリームを重ねましょう。
化粧水は保湿成分配合のもの、ノンアルコールのものを選ぶのがおすすめです。
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いかがでしょうか。
一見似たようなアイテムですが、テクスチャーや仕上がりが異なるため、肌状態に応じて上手に付き合わけてください。