BLOG

いつもの朝が変わるかも!?「味噌舌」作りのすすめ

 

おはようございます。味噌研究家のmisocco こふじなおです。

今回は、「味噌舌」の作り方やおもしろさについてお伝えします。

自分で作る!「味噌舌」のすすめ

皆さんはどんなお味噌を食べていますか?

普段意識して味噌について考えたことがないと、「どんな…?」「何と言ったらいいのやら。」と身近にあるはずなのに言語化するのがむずかしかったり、でもなんとなく「味噌ってコレ」というイメージは持っているのではないでしょうか。

無意識にある「味噌ってコレ」というのは人それぞれ。地域によっても、家庭によっても違うと思います。

その土地、蔵、あるいは家庭。そして作る人によって味噌の味は本当にさまざま。でもなかなか味噌をシフトするタイミングはない気がします。

同じような味噌を習慣的に買いつづけ、食べ続ける。そうして人それぞれの味噌舌が形成されていくのだと思います。

でも、だからこそ、いつもとは違った、食べたことのない味噌を食べる、開拓すると思いがけない出会いがある!味噌沼にはまった私はそう確信しています!

いつもの朝の時間。味噌汁に使ういつもの味噌をちょっと違うものにしてみる、色々試してお気に入りを見つけてみる。味噌舌を自分で作ってみるのも面白いのではないでしょうか。

味噌の種類を知ろう

お味噌は大豆、麹、塩から作られます。麹は米・豆・麦の3種類。使われる麹によって米味噌・豆味噌・麦味噌があります。

全国で広く作られる米味噌、愛知・岐阜・三重で作られる豆味噌、そして主に九州で作られる麦味噌。

味噌

(左から、井伊商店(愛媛県宇和島市)の麦味噌、武田味噌(長野県上田市)の米味噌、カクキュー(愛知県岡崎市)の豆味噌)

同じ味噌でも違う味噌文化圏の人はもちろん、同じ文化圏の人でも育った味噌が違うと食べたときの感じ方が違います。

米味噌文化圏で育った私の、味噌の種類についての感想は以下の通り。

  • 米味噌:甘さ、塩み、旨さのバランスが良い!(西京味噌のようにあまあああいものもあるので一概には言えませんが)
  • 麦味噌:すっきり、さっぱり、甘い!食べやすい!味噌によって麦の香りが様々なのが面白いです。(3種食べ比べのイベントをやると女性からの人気No.1)
  • 豆味噌:濃ゆい!コクある!ぐっつぐつに煮込んでも冷めてもおいしい。

味噌選びの参考にしてみてくださいね。

味噌汁を食べ比べてみよう

そのままでも味の違う味噌ですが、味噌汁にするとまた違った顔を見せます。

味噌汁食べ比べ

  • 米味噌の味噌汁:ぐっと旨さを感じます。ふあああとなります。
  • 麦味噌の味噌汁:さらっとほんのり甘みを感じます。
  • 豆味噌の味噌汁:コク。色のわりにしょっぱい感はそんなにない。とにもかくにもコク。

勿論1種類でもおいしいのですが、2種類混ぜて味噌汁を作ると、さらにおいしくなります。

私のおすすめは米味噌、麦味噌に豆味噌を混ぜること。深み、コクをプラスしてくれるし、米の旨さ、麦のすっきりとした甘さを引き立ててくれるのです!

最近は、カクキューさんの八丁味噌を愛用中です。

***

いつもとは違う、麹の異なる数種類のお味噌を冷蔵庫にお迎してみてみませんか?

気分や好みにあわせてその日の味噌を変えると、朝の時間がより愛おしくなる気がします。

☆このブログは<隔週火曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

ヒトリでも、ダレカとでも。味噌で動かす朝時間♪

公式ブログ
味噌を愛するmisoccoさんによる、味噌にまつわるコラム♪
Written by

味噌探究家misocco こふじなお

大学時代、長野県岡谷市の味噌の歴史を研究したことをきっかけに味噌の沼に漬かりました。現在は蔵元取材、友人との味噌食べ比べのイベント、個人での朝ご飯味噌汁会(通称「味噌汁のつどい」)を開催しています。

朝、味噌汁を食べることは日常過ぎる1コマに過ぎないかもしれない、でもそんな日常が私のいつも通りを動かしている気がしています。それは地域・蔵によって味が造られる、味噌の「地」に根差したパワーだと思います。
ヒトリでもダレカとでも、味噌汁を日常の歯車の1つにしてもらえたら・・・。そんな想いでゆるりと自分らしく連載しています。

Instagram:こふじなお ( @koto_miso )
note:MISOCCO

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング