おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「手土産」の心遣いとマナー
親しい人のご自宅に伺うときや、ビジネスでお取引先を訪問するときなど、手土産を持参する方は多いと思います。
『手土産』とは、『訪問することで、時間を作っていただいたお相手へ、感謝の気持ちを込めた贈りもの』。
今日は、笑顔で自信を持って、そしてあなたの想いが100%伝わる手土産の渡し方をお伝えします。迷ったときの参考にしてくださいね。
手土産の選びかた
相場は?
一般的に、手土産の相場は
- 友人など、親しい間柄:2,000円~3,000円程度
- ビジネス :3,000円~5,000円程度
- 謝罪やお願い :6,000円~10,000円程度
とされています。
ただ、例えば、よく会うような友人のお宅に少しお邪魔する…という気楽なシチュエーションなら、500円や1,000円くらいのお菓子でもいいでしょうし、食事をごちそうになるなら3,000円程度…など、ケースによって変わってきます。
お相手や、訪問の目的によっても変わりますので、上記を目安に、その時々で考えるようにしましょう。
何を選ぶべき?
【1】食べものや飲料など
一般的には、食べ物や飲料が良いとされています。
【2】確実においしいといわれているものや、有名店のもの
ちょっとした手土産は別ですが、訪問先の近くで買ったものは、急いで購入したように思われることもあります。
準備する日数があるときは、自分ではなかなか買えないけど、もらったら嬉しいもの…を意識して選ぶとよいでしょう。
また、ビジネスの場や、謝罪・お願いの場合は、有名店のものや高級感のあるものを選ぶと、誠実さが伝わりやすいと言われていますよ。
【3】日持ちのするもの
「急いで食べなきゃ!」とお相手に負担をかけてしまわないよう、日持ちするもの(1週間以上あるもの)を選ぶと、お相手への心遣いが表れますね。
賞味期限が短いものをお渡しする際は、その旨を伝えましょう。
【4】小分けにしてあるもの
小分けにされていないと、食べきれなかったり、職場であれば分けるのが大変だったりします。
個包装だと、いろんな人が、好きなタイミングで好きなだけ食べられるので、いいですね!
スマートな手土産の渡しかた
いつ渡す?
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訪問した際は「席に着く前」
席に着く前が正式です。机やテーブルを挟まずにお渡しできるといいいですね!
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冷蔵ものなどは、玄関先で
はやく冷蔵した方がよいものなどは、玄関先でその旨を伝え、お渡しします。
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会食などの場合は「帰り際」
お相手が手土産の扱いに困ったり、荷物になってしまったりすることがないよう、相手がお帰りになる際にお渡しします。
どうやって渡す?
基本的には「袋から出して」お渡しし、袋は持ち帰るのが基本です。
ただし、帰り際に渡す際などは袋に入れたままお渡ししたほうが、お相手の手間になりませんね。
その際は「袋のままで失礼します」と一言添えられると印象美人です。
渡すときはひとことを添えて
お渡しする際には、「○○がお好きだと伺ったので」や、「お口に合うと嬉しいのですが」など、どうしてその品物を選んだのか、ひとことエピソードを付けると、心が伝わってよいですね!
以前、手土産を渡すときは「つまらないものですが」というのが一般的でした。
この言葉には、日本人ならではの謙虚さと心遣いが詰まっているのですが、近年では違う意味でとらえられたり、「謙遜しすぎ」と言われたりと、良い印象を持たれないことも多いようです。
言いかたを変えられると良いですが、「あなたのために良い品を選びましたが、○○様のような素晴らしい方からすれば、つまらないものかもしれません」という意味であることを知っているだろう方へは、使っても問題はありません。
時代や状況に合わせて、贈るものや添える言葉を変えていくことも、心遣いのひとつですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
★このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!