おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ 「つまらないものですが、は使わないほうが良い?」
手土産などを渡す時、みなさんはどんな言葉を添えますか?
昔から使われている「つまらないものですが…」というひとことを使っている、という方がいるかもしれません。
最近では、この「つまらないものですが」という表現は、「謙遜とはいえ、つまらないと思っているものを贈るの?」と捉えられるとして、使わないほうが良い…と言われるようになってきました。
とはいえ、本当に「つまらない」と思っているものを贈っている方は、いらっしゃらないですよね!
そこで今回は、「つまらないものですが」という言葉の本当の意味をおさらいしながら、お相手に心が届くひとことを一緒に考えてみましょう。
「つまらないものですが」の本当の意味って?
「つまらないものですが」の語源は、新渡戸稲造の著書『武士道』からきています。
“自分なりに誠意をもって選んだ品ですが、立派なあなたの前ではつまらないものに思えます”
“この贈り物はあなたにふさわしいものです、と言ってしまうと、立派なあなたの価値を下げてしまいます”
という、本来は、お相手を敬い、自分を下に置く心を表している、日本の奥ゆかしさを表す言葉なのです。
「つまらないものですが」が避けられる理由
- 本来の意味が伝わらない場合がある
- 謙遜しすぎ
という理由で、最近では、使わないほうが無難、とされています。
「つまらないものですが」の言い換え表現いろいろ
「心ばかりのものですが」
「ほんの気持ちですが」
「○○がお好きと伺いましたので」
「気に入っていただけると嬉しいのですが」
「おいしいと評判なので」
など。
それ(贈り物)を選んだ経緯や、喜んで欲しいという気持ちが伝わる言葉を添えるようにしましょう。
まとめ
時代と共に、日本の奥ゆかしさが伝わりづらくなってきたのは寂しい気もしますが、本来の意味を知ったうえで、時代に合わせていくことも大切なことです。
どちらにしても、お相手を敬い、お互いが笑顔になる言葉を選べるといいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!