朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』。
酒場ライターのパリッコさんとフリーライターのスズキナオさんが、日常がちょっと楽しくなるアイデアを紹介。飲み友達で「酒の穴」というユニットを組むふたりの愉快で楽しい対話エッセイ集です。
『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』
著者:パリッコ/スズキナオ
出版社:スタンド・ブックス
ある日ふたりは「今日一日、ご自由にをみつけるまでは帰れない日」と決めて街へ出た。パリッコさんは東京で、スズキナオさんは大阪で。
民家や商店の前に置いてある「ご自由にお持ちください」と書かれた段ボール。そこには食器や日用品などが入っている。この「ご自由に」を探してそれぞれ街を歩き、何かをゲットするまでは帰れない。その日に巡り会えるかどうかもわからない。そんな運任せで無謀なチャレンジは果たして……。
パリッコさんは「ご自由にお持ちください」というメッセージを「誰宛てでもない手紙を空瓶に詰めて海に流すボトルメール」のようだという。このメッセージを受け取るためのふたりの散策は、冒険っぽくあるところが素敵です。
商店街でお惣菜を買い集めて「おつまみ弁当」を作り屋外でのんびり飲んだり、あえて「10年前っぽい感じ」で一日を過ごしみたり。一年中好きな時に正月気分を味わえる「ニセ正月」も楽しそうです。
日常からちょっとだけ逸脱すると、心も体も風通しがよくなる気がする。私自身おふたりの本をいつも読み返しています。人や街に向ける視線が優しくて癒されます。遊び心あふれるアイデアが毎日を楽しくしてくれる一冊をぜひどうぞ。
パリッコさんとスズキナオさんの本、以前ご紹介したこちらもぜひ。
*『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』(パリッコ/スズキナオ)
*『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(スズキナオ)
*『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』(パリッコ)
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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