朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『アリスが語らないことは』。
休日のおこもり読書に一気読み必至の海外ミステリーをいかがでしょう。今日ご紹介するのは『そしてミランダを殺す』の著者によるサスペンス、新刊です。
『アリスが語らないことは』
著者:ピーター・スワンソン/訳:務台夏子
出版社:東京創元社
『アリスが語らないことは』という意味深なタイトルも、表紙カバーの海岸の家も、不穏な空気に満ちている。底知れない不安がわきあがってくるような。
舞台はアメリカのメイン州、海辺の町。大学卒業間近の若者ハリーは、父親のビリーが事故死したと知らされる。連絡をしてきたのは継母のアリス。ビリーは海岸の散歩途中に転落したという。すぐに実家に戻ったハリーは、悲しみにくれるアリスと再会、若く美しい彼女に心が乱されてしまう。さらに父の事故死に不審な点が見つかって……。
ここからハリーの真相追及が始まるかと思いきや、物語は一気に継母のアリスの過去へ。14歳の頃の彼女のエピソードが語られます。徐々に明らかになるアリスの特異な過去が、現在とどんなふうにつながってくるのか。アリスを取り巻く人々、ビリーのまわりの人々、ハリー自身も含め、登場人物たちは相当クセのある者たちばかり。複雑な人間模様から浮かび上がる彼らの接点とは。
読み出したら止められない怒涛の展開が待っています。しばし現実を忘れて読書に没頭したいあなたに贈りたい一冊です。予測不能な作品に浸ってくださいね。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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