朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『心が挫けそうになった日に』。
作家の五木寛之さんが若い学生たちに向けて語った講義録をまとめた一冊です。さまざまな挫折を乗り越え生きていくにはどうしたらいいのか。自身の青少年期の経験を赤裸々に語りながら、生きるためのヒントをアドバイスします。
『心が挫けそうになった日に』
著者:五木寛之
出版社:新潮社
著者は常に自己否定を繰り返しながら生きてきた。いつもは心の底に抑え込んでいる自己嫌悪が時々顔を出し、気持ちが沈むことがあるという。人間の心の中には、生まれながらにやっかいなふさぎの虫がいる。五木さんは若い人たちに語りかけます。「君たちも、人間にはそういう虫がいることを考えておかないと、未来に対する希望と信頼だけでは生きていけない」——。
そして、ふさぎの虫に取りつかれてしまったとき、何か支えになるものを見つけておくことの大切さを伝えます。鬱状態に陥った五木さんの支えとなったもの、それはあるささやかな思い出でした。北海道の寒村で出会った愛すべき人たちとのエピソードを思い起こすたび、人間不信や自己嫌悪の気持ちが少しずつ溶けていったのだそうです。
私を支えてくれるものはなんだろう。自分の心を静かに見つめなおしてみたくなります。思うようにいかないとき、ままならないことが多いとき、挫折してしまいそうなとき。それでも前を向いて歩いていこうと思える力をくれる一冊です。
五木寛之さんの本、以前ご紹介したこちらもぜひどうぞ。
*『不安の力』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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