朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『崖っぷちに立つあなたへ』。
作家の落合恵子が自身の経験をもとに若いひとたちに向けて語りかけた本。何をやってもうまくいかないとき、悩みを誰にも言えないとき、心が折れそうなときに手にとってみてください。
『崖っぷちに立つあなたへ』
著者：落合恵子
出版社：岩波書店
自分の人生は自分で背負い、自分で切りひらいていくしかない。著者はこの思いをずっと心に秘めて生きてきた。その生き方は生涯変わらないけれど、「誰かの存在が、たしかに、ほかの誰かを支え得ることもある」。
著者にとってその存在は、誰より愛する母でした。若いときに未婚で著者を出産し、命がけで育ててくれた。どんなときも著者を支え、幸せを願ってくれた。「お母さんは、ここに、いるよ」と言い続けてくれた言葉を、今度は自分が誰かにかける番。そんな思いからこの本は生まれたそうです。
シングルマザーの子どもという理由で、陰口をたたかれいじめにもあった。幼い頃からつらく苦しい体験をしてきた著者が、あるとき「どうしてお母さんは敢えて、わたしを産んだの？」と問いかけると、こんな答えが返ってきました。「お母さんは、あなたが欲しかった」「あなたは、わたしに、こんなに望まれ、待たれ、祝福された子どもだったのよ」——。母の答えは今も娘の心のなかに宝物のように輝いています。
著者の誕生から２０歳までの人生がつづられた本書は、落合恵子さんのお母さんの物語でもあります。支え合って生きる母娘の姿が目に浮かびます。そして、幸せを願ってくれる人がいるということに気づかせてくれる。あたたかな光に包まれるような一冊をどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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