おはようございます。フードスタイリストの河合真由子です。
まだまだ朝晩は厳しい寒さが続きます。寒い朝はやっぱり、温かいスープがほっとしますね。
スープはゼロからつくるのもいいですが、時間がない朝は、市販のスープにトッピングをプラスするだけで、目新しさを楽しむことができます。
そこで今日は、スープのトッピングアイデアと、簡単にできるスープとパンのテーブルコーディネートテクニックを合わせてご紹介します。
いつものスープを変える「トッピング」
前回の記事では、スープを「スープの素いらず」で簡単にゼロから作る方法をご紹介しました。ただ、もっと時間のない朝でも、手軽にスープを美味しく頂ける方法があります。
それは、トッピングでアレンジするテクニックです。
市販の簡単なスープでも、少しトッピングをプラスすれば、罪悪感なく、手作り感のあるスープが完成します。見た目も華やかになり、全体的にボリュームアップすることで、お腹も満足する一品になります。
スープのトッピングというと、定番中の定番はクルトンや刻んだパセリなどがよくあるトッピングの定番ですが、実は、これ以外にもいろいろあるんですよ。
見トッピングを足すことで、見た目の美しさや華やかさとともに、スープの味がより一層味わい深く、飲みやすく、また旨味が増すといった、味の部分での相乗効果が期待できるものを足すことがポイントです。
スパイスは、定番はブラックペッパーやピンクペッパーなどの胡椒類。スープの味をピリッと引き締めてくれます。また味のアクセントになることもあります。
ハーブ類は、飾りと思われがちですが、ローズマリーやタイム、バジルなどは香りをプラスすることで、風味づけの役割も。苦手な食材の臭み消しにも役立ちますし、減塩効果も期待できます。
そしてナッツ。少し砕いて散らせば、食感のアクセントに。スープは口に流し込むイメージですが、ナッツがあることで少量でも咀嚼しなければならないので、食事の満足度があがります。
野菜は、例えばポタージュスープの具材にした野菜を、小さく切ってトッピングすることで、同じように少量で満足度がアップ。また、フライドオニオンや、ごぼうをピーラーでそいでフライにしてつくる「かりかりごぼう」などをトッピングすることで、風味と食感のアクセントにも。市販の野菜チップを足すだけでも、いつものスープがグレードアップします。
また、卵などの動物性たんぱく質は、いつものスープをごちそうに変えてくれる優秀食材。
卵は、温めたスープに落として落とし卵や、ゆで卵、温泉卵などトッピングの仕方で味わいも変わります。市販のサラダチキンをほぐしていれたり、カリカリに焼いたベーコンを最後に足すだけで、スープがごちそうに変わります。
最後に、オイル。オリーブオイルを最後にまわしかけるのがよくお店などでみられますが、それだけでなく、角切りにしたバターをのっけたり、またオイルとは少し離れますが生クリームなども、足すことでコクが生まれますし、風味もよくなります。
また、酢のツンとした風味をまろやかにする効果もあり、途中でオイルを足して味変することも可能です。
このように、ひとえにトッピングといえども、いろいろなバリエーションがあります。いずれも、少し足すだけで、いつものスープがぐっと味わい深くなりますよ。
スープとパンの食器は「まとめる」がキーワード
次に、スープとパンというシンプルな朝ごはんの場合の食器使いについて。
スープとパンの2品しかない朝ごはんの場合、寂しくならないように、コンパクトにまとめるのがポイントです。
例えば、カッティングボードにまとめる方法。
カッティングボードにスープカップをおき、空いたスペースにパンを直に置く。簡単なコーディネート方法ですが、コンパクトにまとめることで、2品しかない朝ごはんもギュッと凝縮して美味しそうに見えます。
また、スープカップをカッティングボードにのせることで、全体的にクラスアップし、寂しい感じを払拭できます。
また、一枚のお皿にスープカップとパンをのっけてしまう方法もあります。
こちらも、一緒にまとめることで、目線がぎゅっと一箇所に凝縮し、少ない品数でも寂しく感じにくくなります。
スープは、スープ専用カップだけでなく、ティーカップや小鉢なども活用して、お皿に重ねてしまえば違和感なく使えることがわかるかと思います。
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いかがでしたか?
スープは朝からゼロから作るのはちょっと…という人も、トッピングを工夫することで、見た目の華やかさはもちろん、味の変化やボリュームアップにもなります。
定番のクルトンやパセリだけでなく、スパイスやハーブ、ナッツや野菜、また卵などの動物性たんぱく質など、そのバリエーションは本当に豊富!市販のスープであっても、ほんの一手間かけるだけで、満足度もあがり、またマンネリ防止にもつながります。
いつものスープもトッピングをプラスして、自分なりのオリジナルスープで、寒い朝をのりきりましょう!
フードスタイリスト 河合 真由子
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