おはようございます。フードスタイリストの河合真由子です。
寒さが一層厳しくなる季節。冬になると不思議と恋しくなるメニューが「ホットサンド」です。
今日はそんなホットサンドをフライパンで上手に作るコツについてご紹介したいと思います。
上手につくるコツは「具材の組み立て」から
具材をパンではさみ、外側をカリッと焼いてつくるホットサンドはそのカリカリの食感が特徴。ただその前に、具材の組み合わせもポイントになります。
ホットサンドの構造は、おおよそ下記のとおり。
メインの具材とソースの組み合わせで、全体の味の方向性をざっくりと決めます。
ただ、フライパンで挟むホットサンドなので、パン同士がしっかりくっつくように工夫も必要。マヨネーズやケチャップなどのソースを具材をはさむパンの内側にしっかり塗り、くっつくようにします。
また、具材の量が多かったり、厚みがある場合、ソースをバターのみにする場合、くっつきにくいため、チーズを挟むと加熱してとろけることでパン同士がしっかりくっついてくれます。
和風のサンドイッチならマヨネーズに辛子やかつお節をくわえたり、洋風ならマヨネーズとケチャップをあわせたオーロラソースなど、ソースもひとアレンジすることでオリジナリティの高いホットサンドができます。
ちなみに、フライパンでつくるホットサンドは、8枚切りの食パンをつかうと具材との馴染みもよく一番つくりやすいです。
フライパンでの焼き方にもコツあり!
パンと具材をはさんだら、フライパンで焼いていきましょう。お店みたいなきれいな仕上がりを目指すには、さらにここで一工夫をプラスしてみてください!
1) フライパンにバターを熱する
フライパンにバターをいれてしっかりひろげて焼きます。風味良く仕上げることができ、また、焼き色も均一になります。
火加減は弱火でじっくり焼きましょう。
2) ひと回り小さいお皿でギュギュッとおさえる。
もう1つ、フライパンよりも一回り小さいお皿で上からギュギュッとおさえます。
そうすることでパン同士がしっかりくっつくとともに、お店みたいなきれいな焼き目をつけることができます。
「出汁巻き卵入り海苔バターホットサンド」レシピ♪
最後に、出汁巻き卵が入った海苔バターホットサンドの作り方をご紹介します。
関西では定番の出汁巻き卵サンド、と、以前この連載でもご紹介した神田にある「喫茶エース」の看板メニュー、のりバタートーストのいいとこどりを組み合わせたメニュー。
海苔とバターの風味に、ボリュームたっぷりの出し巻き卵が食欲をそそる一品です。
<レシピ>1人分
- 食パン 8枚切り 2枚
- 焼海苔 全形1/2
- マヨネーズ 大さじ2
- 辛子 小さじ1
- 鰹けずり節 1/2袋
★出汁巻き卵
- 卵 4個
- だし汁 大さじ4
- 薄口醤油 小さじ1/4
- サラダ油 適量
- バター 10g
<作り方>
1) ボウルに卵を割り入れ、だし汁、薄口醤油をあわせまぜる。漉し器で卵液を濾し、熱した卵焼き器にサラダ油を広げ、出汁巻き卵をつくる。
2) マヨネーズと辛子をあわせ辛子マヨネーズをつくり、食パンの片面にまんべんなく塗る。海苔を食パン片面に広げる。(食べやすいように1/4サイズにカットしてから敷き詰める)
3) (2)の上に鰹けずり節を全体にひろげ、出汁巻き卵をおき、もう一枚の食パンではさむ。
4) フライパンにバターを入れて弱火で熱し、フライパン全体にいきわたるように広げる。(4)を入れ、弱火で焼く。
途中お皿で上からギュギュっと押し付けながら焼き、もう片面も同じように焼く。熱いうちに切り分けて器に盛る。
いかがでしたか?冬の定番、あつあつのホットサンド。専用の機械がなくても、フライパンでお手軽に本格的な味のホットサンドがつくれます。
フライパンでも失敗しないコツは、具材の組み合わせと焼き方にあり。
基本のコツを学んだらぜひ自分流に具材を組み合わせて、オリジナルのホットサンドに挑戦してみてください!
フードスタイリスト 河合 真由子
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