おはようございます。朝時間.jp公式朝美人アンバサダーで、フードスタイリストの河合真由子です。
最近チェーン店のみならず、朝カフェができるお店が増えてきましたね。が、わたしは名古屋圏出身ということもあってか、幼い頃から、朝家族そろって喫茶店にいくのが習慣ということもあり「喫茶店」というフレーズに妙に懐かしくなり惹かれるときがあります。
喫茶店のよさは、カフェとは異なり、座席がゆったりしていて落ち着くことができ、人の出入りもさほど激しくないため自分の時間にふけることができるところにあるとおもいます。
今日はそんな喫茶店の中でも東京で老舗といわれるおすすめの喫茶店をご紹介したいとおもいます。
【1】神田の老舗『珈琲専門店エース』
JR神田駅から少し歩いたところにあるこちらのお店。平日の朝は人気もまばらなとおりの中で個性的な外観が目を引きます。店内も、かなりノスタルジックな雰囲気で、個性的。ふかふかの革張りのソファ席はゆったりしたつくりで、個性的な店内ながらも意外に居心地がよいです。
こちらのお店は、珈琲専門店ということで、豊富な珈琲豆を取り揃えており、さまざまな銘柄の珈琲をいただくことができます。また、看板メニューの「のりトースト」でも話題を集めています。
のりトーストとは、その名のとおり、トーストしたパンの間に、海苔をはさんだもの。お食事系のトーストで単品で170円はお財布にもやさしい。(モーニングセットでは、ブレンド珈琲とのりトーストのセットでワンコイン(500円)でいただくことができます。)
そしてお味のほうも、意外にいけます。店員さんは、バリスタのおじいさんと、ウェイターのおじいさんのお二人。適度な距離感を保ちつつも、珈琲や食事の提供はタイミングよく、そして親しみをこめて話しかけてくれたりもします。居心地のよい場所で心ゆくまで珈琲とのりトーストを堪能したらあったかい気持ちになれるお店です。
【2】こだわりが詰まった珈琲界のレジェンド『カフェ・バッハ』
2軒めは、珈琲界のレジェンドと呼ばれるカフェバッハ。こちらは、1968年創業の珈琲専門店。なんと、こちらのお店で修行をして独立したカフェオーナーが100人以上いるとか。
また、かつて、沖縄で開催されたサミットの晩餐会の珈琲担当を任された際に、当時のアメリカ・クリントン大統領が珈琲を飲まない人だったにもかかわらず、珈琲を口にさせた等の伝説をもち、日本の珈琲文化の普及の立役者といわれています。
そんな名だたる看板をお持ちですが、お店は、大通りに面したガラス張りのたたずまいで、一見さんでも入りやすい店構えになっています。
お店に入れば、店員さんが声をかけてくれ、ゆったりとしたソファー席に案内してくれます。店内で流れている音楽もクラッシックでとても穏やかな気分。選べる珈琲の種類は浅煎り~深煎りまでずらっとメニューに掲載されており、その他、オリジナルのブレンドもあります。
珈琲専門店ゆえに、自分の好みを伝えれば、店員さんが的確におすすめの珈琲を選んでくれ、一杯づつハンドドリップで提供してくださいます。店内に焙煎機があり、その日に使う豆の分だけを焙煎するというこだわりよう。そして手間隙かけた分、味わいも豊か。
この日は、スマトラのマンデリンをいただきましたが、これまで飲んできたマンデリンの価値観を覆すようなまろやかさと甘みに正直驚きました。そんな質の高い珈琲を普通に味わうことができ、この一杯の珈琲を飲むためだけに、わざわざ朝早起きしてでも訪れたいお店です。
ちなみに、モーニングのセット等はありませんが、お食事として自家製のパンでつくるトーストと日替わりのパンがあります。パンも、オリジナルのケーキ類も書籍に出されるほどのお味ですので是非トライしてみてください。
老舗の喫茶店は、地域に密着して地元で愛されているお店が多く、お店独特の個性や味わいがあり、そして、カフェにはない店員さんとの距離感や、居心地の良さがあるとおもいます。そして、通えば通うほど、常連さんとして扱われるようになり、また、そこでの人間関係もできあがってくるというのがおもしろいところ。
たまには老舗の喫茶店で、そのお店の文化に触れながらゆったり朝の時間をすごしてみてはいかがでしょうか?
珈琲専門店エース
〒101-0047 東京都千代田区内神田3-10-6
カフェ・バッハ
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-23-9
公式ホームページ:http://www.bach-kaffee.co.jp/
それでは、今朝もおいしい珈琲と朝食でよき朝をお迎えください。
フードスタイリスト 河合真由子
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