朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『金曜日の本』。
『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』などの作品で知られる吉田篤弘のエッセイ集。本が大好きだった子どもの頃の思い出や本をめぐる愉しみをつづります。
『金曜日の本』
著者:吉田篤弘
出版社:中央公論新社
土曜日の学校帰り「僕」はひとりで森の中の図書館に行き、面白そうな本を探して過ごした。ある日、ドイツから転校してきた友だちが見せてくれた一冊の本に魅了された。ドイツ語で書かれた本は読めなかったけれど「その本には僕の好きな銅版画がはいっていた」——。
子どもの頃の僕と本との出会いのシーンは、当時の東京の町の醸し出す気配も相まって、ミステリアスで不思議な物語のはじまりのよう。森の図書館や学校の図書室で、著者は本の語る静かな声に耳を澄ませ、物語の扉を開いていきます。
ひとりで本を読んで過ごした日々、友だちと遊んだ放課後の思い出、風変わりなおじさんたちのこと。『金曜日の本』に描かれたエピソードのひとつひとつに、優しくてあたたかな時間が流れています。静かな夜にそっと読みたい一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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