朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、おいしいおやつが食べたくなる本。
毎日、待ち遠しくて楽しみなおやつの時間、今日はなにを食べましょう? おやつがあればほっとする。やさしい気持ちに包まれる。おやつのエッセイやレシピなど3冊を選びました。おいしいおやつの本でひと息ついてくださいね。
『アンソロジー おやつ』
出版社:PARCO出版
江國香織、角田光代、木皿泉、柴崎友香、五木寛之、村上春樹ら42人によるおやつをめぐるエッセイ集。甘くて懐かしい味わいのアンソロジーです。
おやつというのは、一日のうちの小さな楽しみ。あとであれ食べようと心の内で思ったり、誰かと分け合ったりするくらいの日常のささやかさがいい。ドーナツもキャラメルもチョコもそう。
東海林さだおさんは、チョコレートはどこかで恋とつながっていると書く。センベイは恋とはつながらない。渋茶や炬燵とつながっているそうです。長嶋有さんの懐かしいおやつは、子どもの頃に売られていた「ウインターキャラメル」。冬のキャラメルの味はもう思い出せないけれど「寂しげなその名前はこれから先もずっと覚えているだろう」。おやつの思い出や考察は、甘かったりしょっぱかったり。それぞれの味をお楽しみください。
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『中華小菓子』
著者:パン・ウェイ
出版社:誠文堂新光社
中国・北京生まれの料理研究家、パン・ウェイが作る中国菓子のレシピ本。美しい冷菓、揚げ菓子、オーブンで焼く小菓子など伝統菓子やオリジナルメニューの甘味がよりどりみどり。見た目も愛らしくヘルシーな一口サイズのお菓子です。
水に浮かべた花びらのようなきんかんゼリー、ふんわりやわらかな伝統菓子・マーラーガオ。こんな可憐なお菓子をいただくときは、指先まで繊細な神経を行き渡らせたい。色や柄の美しい器もエキゾチックなお菓子を引き立てます。
パン・ウェイさんのお菓子作りの原点は、子どもの頃におばあちゃんが手作りしてくれたお菓子。限られた材料を工夫して作ってくれたそうです。ミニチュアのように愛らしいお菓子をどうぞ。
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『和菓子 WAGASHI』
著者:薮光生
出版社:KADOKAWA
和菓子の世界を案内するビジュアル文庫です。およそ百種類の和菓子をオールカラーで紹介。伝統と熟練の技が生み出す和菓子の魅力を伝えます。
日本の四季の彩りを映す和菓子。雪うさぎ、春の野、鮎、栗ひろい……。お菓子の形や色、素材や名前には、季節の移ろいが美しく表現されています。和菓子の名前には英語も併記されています。
てのひらにのるような小さなお菓子。そのひとつひとつに、喜びの気持ちが込められいるようです。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『アンソロジー おやつ』
*『中華小菓子』
*『和菓子 WAGASHI』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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