連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今回のお悩みテーマは…ダイエットと睡眠の関係〜後編〜
(お悩み)外出自粛や年末年始の食べすぎが原因で太ってしまいました。生活習慣を整えて自然にダイエットしたいのですが、寝るor寝ないのではどちらが痩せるのでしょうか?昔から「眠らないほうが痩せる」というイメージがありますが、「睡眠ダイエット」という言葉を耳にすることもあり…。ダイエット中の睡眠ルールが知りたいです!
※前編「痩せたいならしっかり眠るべし!ダイエットと睡眠の関係とは」 >> https://asajikan.jp/article/196870
睡眠不足が「食欲増進」を招くワケ
そもそも睡眠習慣は食習慣と密接な関わりがあると言われ、生きるために必要なエネルギー(食事)を効率的に得るために備わった行動だとも言われるほど。
夜行性動物は敵から見つかりにくい夜間に食事をするように進化し、人間は、日中の明るい時間に食事を摂り(農耕や狩り)、活動しにくくなる(野生動物から命を守る)夜間は体を休める(=眠る)ように進化したと考えられます。
そのため、睡眠不足で活動時間が長くなると、食欲増進ホルモンのグレリンが増加し、食欲抑制ホルモンのレプチンは減少することがわかっています。
さらに、睡眠不足は下記のような弊害も。
- 便秘になりやすい
便は主に睡眠中に作られるので、睡眠不足になると便秘にもなりやすいことがわかっています。
- むくみやすくなる
横になる時間が少ないと、重力の影響でむくみやすくなります。
- 酸化しやすくなる
老化の大きな原因として知られる酸化が増えます。
睡眠に運動をプラス!さらに痩せやすく
若々しく健康的に痩せるためには、食事内容や睡眠に気をつけることは不可欠ですが、有酸素運動や筋トレも大切です。
筋肉はもっともエネルギーを消費する組織ですし、いつまでも動ける身体を保つためには不可欠。特に女性はもともと男性より筋肉量が少なく、30代以降一気に減少するとも言われていますので、ランやヨガ、筋トレなどを取り入れるのがおすすめですよ。
眠る前のおすすめダイエット行動3つ!
最後に、ダイエット中の睡眠前のおすすめ行動を、いくつかご紹介します。
- 遅い時間や寝る直前の食事は避ける
夜間になるほどエネルギーをためやすくなることがわかっていますし、食べてすぐ眠るのは、胃腸に負担となるため避けましょう。
- 夕方に運動をする
体内時計のリズムから夕方の運動は運動能力が高まると言われています。また、運動後は深部体温が下げやすく、眠りやすくなるきっかけにもなります。
- シャワーではなく、湯船に入る
シャワーより湯船につかった方がカロリーの消費量が増え、水圧や温浴によって血行も良くなり代謝がアップします。また、運動と同じく入力後は深部体温が下げやすく、眠りやすくなるきっかけになります。
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以上、睡眠とダイエットの関係を前後編でご紹介しました。健康的に痩せたいときこそしっかり睡眠を取って、健康的にダイエットを成功させましょう。
☆次回2月の記事もどうぞお楽しみに!