朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、毎日の大切なことに気づかせてくれる本。
いまはなかなか会えなくても、人と人とはつながりあえる。おばあちゃんのお茶うけレシピや生活の匂いのするエッセイに、人と暮らしのぬくもりを感じます。そして、いつも変わらぬ日常がそこにあることにほっとする。かけがえのない毎日、一日一日が大切に思える2冊です。
お茶うけの楽しみ。
漬け物から干し菓子まで、信州に受け継がれる「お茶うけ」110品を紹介。各家庭のレシピやお茶うけをめぐるエピソードを、美しい写真とともに伝えます。
四季折々の旬の恵みを保存して作るお茶うけ。家庭の味を持ち寄ってはみんなで味わう。お茶うけのレシピを交換するのも楽しみのひとつです。農作業の合間に木陰に集い、お茶の間や縁側で語らううちに、心が近づく。小さなおやつのようなお茶うけが、人と人とをやさしくつなげていきます。
お茶うけ作りの達人は、毎年、漬け物や果物の保存食をそれはたくさん作るそうです。お漬け物、砂糖煮、煮物、お菓子やおやき、寒天寄せにジャム……。お茶うけのレシピの豊かさに感嘆します。お茶うけの楽しみを知る貴重な一冊です。
『信州おばあちゃんのおいしいお茶うけ』
著者:大平一枝
出版社:誠文堂新光社
心がほどけるエッセイ。
カレーが夕方の匂いなら、パンは明日の匂いがする。そんな言葉にほろり。夫婦脚本家・木皿泉のエッセイやインタビューなどをまとめた一冊です。
夫婦の会話のほとんどが食べ物の話だというお二人。玉子と愛の話、懐かしいお母さんのロールケーキ、二人の好物、家でゆっくり飲むお茶。なかでも、パンの匂いやパンの焼ける音に幸せを感じると語ります。「明日のパン買うてきて」というときの「明日のパン」という言葉が好きなのだそうです。
明日のパンが朝を連れてきて、また一日がつながっていく。なんてことない日常が幸せなんだ。そう気づかせてくれる本。明日の元気がわいてきます!
『木皿食堂』
著者:木皿泉
出版社:双葉社
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『信州おばあちゃんのおいしいお茶うけ』
*『木皿食堂』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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