今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『木皿食堂』。
新しい一年のはじまりにぴったりの本をセレクトしました。夫婦脚本家・木皿泉のエッセイやインタビューなどをまとめた一冊です。
『木皿食堂』
著者:木皿泉
出版社:双葉社
カレーが夕方の匂いなら、パンは明日の匂いがする。そんな言葉にほろり。
泣きそうな気持ちの帰り道、カレーの匂いにうっとりして、ふと空を見上げたらまんまるいお月さま。落ち込んだりつまづいたりしながらも、ささやかな日々が続いていくだけでいい。この本を読みながら何度も思います。
夫婦の会話のほとんどが食べ物の話だというお二人。玉子と愛の話、懐かしいお母さんのロールケーキ、二人の好物、家でゆっくり飲むお茶。なかでも、パンの匂いやパンの焼ける音に幸せを感じると語ります。「明日のパン買うてきて」というときの「明日のパン」という言葉が好きなのだそうです。
明日のパンが朝を連れてきて、また一日がつながっていく。なんてことない日常が幸せなんだ。そう気づかせてくれる本。明日の元気がわいてきます!
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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