レンジで簡単♪「焼き芋カスタード」をお供に観たい映画『人のセックスを笑うな』

 

おはようございます。料理家のまきあやこです。

この連載『本と映画と朝ごはん。』では、朝におすすめの本や映画、そして、一緒に楽しみたい簡単朝ごはんレシピをお届けしています。

「おいも」をお供に観たい!?映画『人のセックスを笑うな』


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今朝は、寒い季節のにおすすめの映画『人のセックスを笑うな』をご紹介します。松山ケンイチ演じる、美術学校生の「みるめ」と、永作博美演じる講師の「ユリ」の二人の恋にまつわるストーリー。全編、冬らしい、ちょっと乾燥した空気感の中で描かれていて、ストーブやこたつのシーンも印象的なせいか、私の中では2月になると観たくなる映画です。大好きな映画で、もしかしたら人生の中で一番観た映画の一つかもしれません。

永作博美演じるユリの自由奔放さとかわいさには、恋に落ちるみるめはもちろんのこと、画面のこちら側にいる観客すらも夢中になってしまいます。

さて、今朝の朝ごはんレシピは、この映画の中でも私が大好きなシーンからインスパイアされた簡単メニューを。ユリがオールナイトの映画館で偶然みるめと再会して、ファミレスでお茶をして帰ってきた冬の寒い朝。家に着いたユリがラジオをつけて、煙草を吸いながら、なぜか干し芋を食べつつ、服を着替えて行きます。ラジオからこの映画のために作られた「ANGEL」がかかる瞬間は、何度見ても最高のシーン。冬の朝って、ちょっとほっこりしたお芋の味がぴったりだな、と思って、今回はレンジで作れる焼き芋カスタードのレシピをご紹介します。

レンジで簡単♪「焼き芋カスタード」レシピ

<材料>

  • 牛乳 200cc
  • 薄力粉 大さじ1.5
  • 卵 1個
  • 砂糖 大3
  • 焼き芋 スーパーなどで売っている大きさのお芋で1/4本(80g程度)
  • バター ひとかけ(10g)

<作り方>

1) 耐熱容器に薄力粉と砂糖を入れて泡立て器で混ぜたら、卵、牛乳の順に加えてよく混ぜる。

2) (1)に皮をむいた焼き芋を入れて、泡立て器で潰すようにしながら、ぐるぐると混ぜる。

3) ふんわりとラップをかけて、600wのレンジで初めに2分半程度、いったん取り出してよく混ぜたら、再びレンジで3分加熱し、取り出したらバターを入れて一気に混ぜる。

トーストにたっぷり塗って、お好みでシナモンやバターをのせて召し上がれ◎保存する場合は、清潔な保存容器に入れ、乾燥しないよう表面にぴったりとラップを密着させて、なるべくお早めにお召し上がりください。アイスクリームやプリンに乗せるのもおすすめです。焼き芋の香ばしい甘さが、寒い朝を和ませてくれるおすすめのレシピ。ぜひ温かなほうじ茶を合わせて見てください!

さて、今回ちょっと久しぶりに観返したこちらの作品。10年以上前の作品なので、劇中の登場人物たちはみんな半分に折りたたむタイプのガラケーを使っていました。スマートフォンやSNSがまだ身近なものでなかった時代には、隣の人がどんなご飯を食べて、どこに出かけて、誰といて、どんな風に日常を過ごしているか、なんてことは知る由がなかったんだなぁ、と改めて感じました。どこにいても何時であっても親しい誰かと繋がっていられる感覚、というのは、ある一面では安心かも知れないけれど、別の一面では、人と比べずに「自分自身を悩む」ということが難しい環境でもあるのかもしれませんね。ユリとの関係に悩む「みるめ」を見ていたら、一人でとことん悩んでみることって、もしかしたらとっても贅沢な時間なのかもしれないな、と、そんなことを思いました。

大好きなこの映画、観終わったあと、しばらくは「おー!イェス!」という返事を使いたくなります。どんなシーンで「おー!イェス!」が使われているかもお楽しみに◎

☆この連載は<毎月1回第4金曜日>更新です。次回、3月もどうぞお楽しみに!

 

 

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