連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます!
今回のお悩みテーマは…「寒い朝にスッキリ目覚めるコツは?」~前編~
寒い冬は、とにかく朝起きられません。起きられたとしても、お布団から出るのが辛くて…!気温の低い朝でもスッキリ起きる方法や、あったかいお布団からスムーズに出るコツはありますか?
寝室も体も「温活」しよう!スッキリ目覚めるためのコツとは
今年は暖冬といわれていますが…冬はやっぱり寒いですよね。朝、布団から出るのがつらい!という人は、相談者さんだけではないはず。
今回は、寒い冬でもしっかり眠り、スッキリ目覚めるためのコツをお伝えしますね。
冬の朝起きられない理由は?
冬でも布団の中の温度は、夏とほぼ同じ30℃以上に達します。
夏の場合は、気温もそれに近いので目覚めやすいのですが、冬の場合、気温と布団の中では、なんと15℃以上の差があります(住んでいる地域によって差はありますが)。そのため、暖かい布団から冷たい空間に出るのに苦労するのです。
つまり、冬もスッキリ起きるためには室温をコントロールして、布団の中と外の温度差を小さくするのが大切。
大きな音の目覚まし時計をかけて、無理やり起きているという人もいるかもしれませんが、まずは室温をコントロールするのが効果的なのです。
【アドバイス1】エアコンのタイマー機能を活用!
室温とお布団の温度差を小さくするためには、エアコンのタイマー機能を使って、起きる30分くらい前にエアコンが作動するようにセットしておきましょう。
具体的には、起きる頃に室温が18℃以上になるようにしてみてください。こうすることで、ぐんと起きやすくなるはずです。
【アドバイス2】起床後は、中と外から体をあたため!
お布団から出たら、すぐにカーディガンをはおり、靴下やスリッパを履いてから活動を始めましょう。
ヒヤッとすると交感神経が刺激され、目覚めやすくなりますが、気分が良くありませんよね。朝の緊張に加え、突然の寒さが加わると、血圧が急上昇してしまう恐れがあります。
また、薄着のままでいると風邪の原因にもなるので要注意。起きたらすぐトイレに行く人が多いと思いますが、とくにトイレに行く際はヒヤッとしないよう、気を付けましょう。脳卒中や心筋梗塞は朝発生しやすいと言われています。
以前の記事で、朝はすぐ水を飲み、睡眠中に不足した水分を補うのが良いと述べましたが、冬は冷たい水ではなく、ぬるま湯またはお湯を飲みましょう。そして、食事にもスープなど、温かいものを。
体を内側から温めると血行が促され、より目覚めが良くなり活動しやすくなりますよ!
後編では、冬にスッキリ起きるための、もうひとつの大切ポイントである「朝の光」についてご説明しますね。
☆後編は、12月26日(木)朝4時に公開します。