朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『おなかのおと』。
女優でモデルの菊池亜希子が大好きな食べ物について書いたエッセイ集、新刊です。かわいいイラストも満載です。
『おなかのおと』
著者:菊池亜希子
出版社:文藝春秋
冬になると真っ先に食べたくなる肉まん、朝ゆっくりと飲む白湯、東京の片隅で頬張るドーナツ。おいしい匂い、おいしい音、おいしい風景が見える。
幼い頃、祖母がおやつがわりに炒り卵を作ってくれた。しっとり甘い炒り卵に満たされて、こたつでお母さんの帰りを待つあっこさん。ひとり暮らしを始めたとき、お母さんが引越しの手伝いにきてくれた。冷凍庫の中にはあっこさんの大好きなカップアイスとお母さんのメモが残されていて……。
結婚して母となり、あっこさんの食の環境も変化します。産後の大変な時期に、一生懸命、料理をしてくれた夫。煮豆をたくさん作ってくれた。好きな食べ物には、愛する人の気持ちが入っている。だからきっと、いつもおいしい。
あっこさんは「お腹が空くと、私は機嫌が良くなる」という。昔は恥ずかしかったお腹が鳴る音が、今では幸せのしるし。「いっぱい美味しいものを食べることよりも、いっぱい美味しいって感じられることのほうがきっと幸せだ」この言葉が心に残ります。あっこさんの愛情いっぱい、優しくてあったかい本をどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>