朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『本の読み方』。
『マチネの終わりに』『ある男』などの作品で知られる作家・平野啓一郎が、自身の読書術を紹介。本をゆっくりていねいに読む「スロー・リーディング」を伝授します。読書の楽しみが大きく広がる一冊をぜひ。(新書版を加筆・修正し再編集した本です。)
『本の読み方 スロー・リーディングの実践』
著者:平野啓一郎
出版社:PHP研究所
速く読む必要のないときでも、せわしなくページをめくる。ストーリーは頭に入ったけど、本を閉じたあとはいつも虚しい。そんな方にオススメの一冊です。
もともとスロー・リーダーだという著者の平野啓一郎さん。「一冊の本にできるだけ時間をかけ、ゆっくりと読む」スロー・リーディングを習慣とし、小説家としてもスロー・リーディングに適した作品を書くことを心がけてきたそうです。
本書では、スロー・リーディングで読書を楽しむ秘訣を伝授。さらに内容を深く理解する読み方のコツや工夫をわかりやすく解説します。たとえば、辞書癖をつけたり、書き手の視点で読むのも大切なこと。また、あえて魅了的な「誤読」を楽しむ読書術は、イマジネーションあふれる読書体験につながりそうです。
「読書は何より楽しみであり、慌てることはないのである」こんな言葉も心に残りました。
夏目漱石の『こころ』、カフカの『橋』、三島由紀夫の『金閣寺』など、作品読解のページも読み応えがあります。小説をじっくりかみしめるように読みたくなる。読書の喜びを伝える一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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