朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『えーえんとくちから』。
五月の朝に、ことばの花束を。2009年に26歳で夭折した歌人・笹井宏之の珠玉のベスト歌集です。
『えーえんとくちから』
著者: 笹井宏之
出版社:筑摩書房
えーえんとくちからってなんのこと? その答えがわかったとたん、言葉はきらめく。「永遠解く力」となって心に深くしみとおります。
*「世界って貝殻ですか 海ですか それとも遠い三叉路ですか」*「やむをえず私は春の質問としてみずうみへ素足をひたす」*「からだにはいのちがひとつ入ってて水と食事を求めたりする」*「火星にも夕暮れどきがあるでしょう パスタを軽く巻いてあなたは」
まっさらな朝も夕暮れも、青い空も海も湖もみんな短い言葉に宿ってる。それから、愛しい恋人も。
この歌集の「朝時間」は、この一首を。「左手に携帯電話ひらく朝 誰より早い君のおはよう」
一首一首が楽器の透き通った音色のよう。朝の光のなかで読みたい一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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