今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『たった、それだけ』。
本屋大賞受賞作家・宮下奈都が、一歩前へ踏み出す人たちを描いた傑作連作小説集。ある罪を犯して失踪した男をめぐる女性たちの試練と再生を描きます。
『たった、それだけ』
著者:宮下奈都
出版社:双葉社
たったそれだけで、幸せになれるもの。誰かの一言や幸福な記憶が、離れてしまいそうな心をつなぎとめる。絶望の淵から救ってくれる。
6つのストーリーに登場するのは、失踪した男に残された女性たちとその周辺の人々。愛人の女性社員、妻と娘、姉らの苦しみとその後の人生を描きます。「逃げ切って」「待ってるから」「早く帰っておいで」……。それぞれの想いを抱え過去にとらわれて生きる彼女たちが、やがて迷いを断ち切って覚悟を決めて歩き出す時——。
彼女たちが変わろうとするのは、きっと「たった、それだけ」を見つけたから。変わるのは怖い。それでも、たったそれだけあれば、生きていける。ただひとつの大切なものがあれば、前へ進めるのだと気づかせてくれます。
みなさんの「たったそれだけ」は、なんですか?
Love, まっこリ〜ナ
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