今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『かがみの孤城』。
7人の子たちが出会ったのは、光輝く鏡を抜けた先にある、ミステリアスなお城でした。居場所をなくした十代を描いた、心を強く揺さぶる物語です。
『かがみの孤城』
著者:辻村深月
出版社:ポプラ社
自分の居場所がもうない。殻に閉じこもっているしかないの。傷ついた心の扉をこの物語はそっとノックする。
中学校に通えなくなった安西こころは、ある日、自分の部屋の鏡を通ってふしぎな城へと招かれます。こころを迎えたのは、狼のお面をつけた女の子。「オオカミさま」と呼ばれるその少女に、「お前の願いをなんでもひとつ叶えてやる」と言われたこころは……。
彼女の心の扉を開けたのは、お城で出会った中学生たちでした。女子3人、男子4人は性格もタイプもまるで違う。そんな7人がお城のなかで謎を追ううち、お城に集められた真の理由やお城の秘密が明らかになっていきます。彼らの抱える苦しみの大きさと傷の深さも。
私は狼のお面の少女にひどく心を揺さぶられて仕方がなかった。誰かを守るということ。助け合うということ。この物語がその言葉の意味に気づかせてくれる。そしてきっと、大切な人のそばにいたくなります。心が折れそうな時、この本を手にとってみてください。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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