今日のカフェボンボンは、『もののはずみ』。
作家・堀江敏幸が愛する「もの」ごころ。文房具や電化製品にまつわる味わい深いエッセイです。
著者は「ほんのちょっとむかしの」製品にとりわけ関心がある。最先端のものでもなく、極端に古いものでもない。旧式のスライド映写機や美しいコーヒーミル、ビー玉やボタンが、製品としての役目を終え、今ここにある。
著者の目に偶然止まったその瞬間から再び時間が動き出し、愛されてよみがえることの不思議を感じます。一風変わった温かみのあるものが多いのは、堀江さんの好みでしょうか。
パリのカフェのカウンターでは、支払済みの印にギャルソンが小皿を裏返すそうです。見た目も用途も粋な堀江さんの古い小皿。店のざわめきに混じって響く小皿の音が聞こえてきます。
もののはずみの「朝時間」は、JAZ社のアンティーク時計。小鳥マークの目覚ましがにぎやかに告げる朝です。
Love, まっこリ〜ナ
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