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愛されてよみがえる「もの」の物語

 

今日のカフェボンボンは、『もののはずみ』

作家・堀江敏幸が愛する「もの」ごころ。文房具や電化製品にまつわる味わい深いエッセイです。

『もののはずみ』(著者:堀江敏幸/出版社:角川書店)
『もののはずみ』(著者:堀江敏幸/出版社:角川書店)

著者は「ほんのちょっとむかしの」製品にとりわけ関心がある。最先端のものでもなく、極端に古いものでもない。旧式のスライド映写機や美しいコーヒーミル、ビー玉やボタンが、製品としての役目を終え、今ここにある。

著者の目に偶然止まったその瞬間から再び時間が動き出し、愛されてよみがえることの不思議を感じます。一風変わった温かみのあるものが多いのは、堀江さんの好みでしょうか。

パリのカフェのカウンターでは、支払済みの印にギャルソンが小皿を裏返すそうです。見た目も用途も粋な堀江さんの古い小皿。店のざわめきに混じって響く小皿の音が聞こえてきます。

もののはずみの「朝時間」は、JAZ社のアンティーク時計。小鳥マークの目覚ましがにぎやかに告げる朝です。

Love, まっこリ〜ナ

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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