今日のカフェボンボンは、『ザ・万歩計』。
『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『偉大なる、しゅららぼん』など、
独特の作風で人気の万城目学のエッセイ集。
先日、新作『悟浄出立』が5度目の直木賞候補にノミネートされたばかり。
エッセイでも万城目ワールドが堪能できます。
『ザ・万歩計』
著者:万城目学
出版社:文藝春秋
本当の素顔が見えそうで見えない、もどかしい感じがいい。
学生時代の思い出や旅先の出来事も、そのまま小説世界につながっていくようで、
『鴨川ホルモー』の別編のようでもあります。
青春エッセイの趣きでしょうか。
私は小説の醍醐味がたっぷりつまった『プリンセス・トヨトミ』が大好きですが、
こんなすごい小説の書き手はいったいどんな人なんだと知りたくなる。
「奇才」なんて呼ばれてて、しかもまだ30代。
そんな作家の素顔が伺い知れるといったら、やっぱりエッセイしかない。
本書は著者初のエッセイ集で、
『ザ・万遊記』『ザ・万字固め』と続く。
奇想天外な物語を次々と生み出す頭の中をちょっとのぞいて、
驚いたりあきれたりしてみたい。
Love, まっこリ〜ナ