今日のカフェボンボンの本棚は、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。
近未来の英国を舞台に、男の子ロボットのタングと中年ダメ男ベンとの珍道中を描いた小説。今年の胸キュン度NO.1のハートウォーミングな物語です。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
著者:デボラ・インストール/訳:松原葉子
出版社:小学館
ねえ、庭にロボットがいるんだけど。ある朝、妻がベンを咎めるように言ったのが始まりだった。
裏庭に迷い込んできたのは、びっくりするほど旧式なロボット。名前はタング。家事や仕事をする人型ロボットが当たり前の世界で、ベンはオンボロの男の子ロボットに親しみを覚えます。役立たずのロボットなんて捨ててしまえという妻と仲違いしたベンは、タングを連れて冒険の旅に出る……。
カリフォルニアまでのふたりの道のりはハチャメチャの珍道中。駄々をこねたりはしゃいだり、予想外の行動に出るタングに手を焼くベン。タングは甘えん坊でやんちゃな小さい男の子そのものなんです。
そして、タングを助手席に乗せての車の旅はまるでロードムービーのよう。ふたりは日本にもやってきます。タングは東京のこと、すごく気に入ったみたい。
タングとの旅を通してベンは自分の人生を見つめ直していくのですが、なんといってもこの小説の魅力はロボットのタング。ベンを慕うタングが愛おしくてたまらない。胸に抱きしめて眠りたくなる本です!
Love, まっこリ〜ナ
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