今日のカフェボンボンの本棚は、『世界中で迷子になって』。
ベストセラー作家・角田光代の旅とモノにまつわるエッセイ集。世界が目の前にパーンと開ける一冊です。本と旅して!
『世界中で迷子になって』
著者:角田光代
出版社:小学館
角田光代18歳。はじめてのひとり旅は千葉だった。
「四国ってどのへん?」友だちのふるさとがどこにあるかも知らなかった。おそるおそる異国へ目を向け旅に出たけれど、パスポートの意味さえよくわかっていなかったし、飛行機から赤道が見えると思っていた。
それがいまでは30カ国以上の国を訪れた経験をもつ旅人となった。こんなにも旅に取り憑かれたのは、世界を知るのが遅かったから。
はじめて旅で心を震わせたのはタイ、はじめてひとりで旅したヨーロッパはポルトガル。「アジアは水で、ヨーロッパは石。」素敵な旅の名言が散りばめられています。各国の料理や酒の思い出にも旅心誘われます。
旅に出て三日目か四日目が「本当に旅がはじまった」と実感する時。見知らぬ街の路地を歩きながら、指の先までワクワク。目覚まし時計を忘れても、日焼け止めや長袖の服を忘れても、なんとかなるさって。ぜんっぜんオシャレ旅じゃないとこが最高です!
世界は途方もなく広いと確かめるために旅をする。異国をさまよい歩きたくなる一冊です。
Love, まっこリ〜ナ
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