今日のカフェボンボンの本棚は、日曜日の絵本。
イギリス生まれのひんやりスイーツ、ブラックベリー・フールをめぐる4つの時代の4つの家族の物語。当時の作り方や台所用具、服装もていねいに描きます。
つめたいデザート、フルーツ・フール。西欧文明における「最古のデザート」といわれているそうです。ずっと昔、このデザートはどんなふうに作られていたのでしょう?
300年くらい前のイギリスでは、女の子とお母さんが野原でブラックベリーをつんで、牛のお乳をしぼって、井戸からくんだ水でベリーを洗って。
ホイップクリームを泡立てるのは、小枝をひもで束ねたもの。お母さんが一生懸命かきまぜます。そうして、ようやくできあがったブラックベリー・フールをどんなふうに冷やしていたかというと……。
大家族で囲む晩ご飯の食卓。最後に出されるブラックベリー・フールの味を思い浮かべる。冷蔵庫がなくてもちゃんとつめたい。ふんわり口に溶けてみんなを喜ばせただろう。1710年から2010年へ、素朴なデザートが時代をつないでいく。
涼しげなデザートはこれからの季節にぴったり。レシピも載っているのでぜひ作ってみてください。
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画家のソフィー・ブラッコールの絵本、こちらもどうぞ!
*NY発のラブリーな絵本『ねえ、おきてる?』
*お誕生会をめぐる絵本『ぺろぺろキャンディー』
『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』
文:エミリー・ディキンス/絵:ソフィー・ブラッコール/訳:横山和江
出版社:あすなろ書房
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イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しい休日を。
Love, まっこリ〜ナ
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