久しぶりにハイジを読んで思い出しのは、子どものとき一番行ってみたい外国はスイスだったこと。ハイジとペーターが山羊と遊ぶアルプスに憧れていた、あの頃の気持ちがまた強く甦ってきました。
おじいさんとの幸せな生活から引き離されたハイジが、慣れない大都会で暮らす場面は、とてもせつない。ハイジは持ち前の明るさと賢さで、車椅子の少女クララを喜ばせるが、その一方でアルプスの山への郷愁を募らせていく。
ハイジの耳にいつも聞こえていたのは、風に揺れる樅の木の音。目を閉じると見えるのは、紅に染まる空、やがて夜空に輝く星なのだった。
ハイジの「朝時間」は、おじいさんと山羊たちにあいさつをする朝。輝く太陽が緑の山々を照らしています。
山に抱かれた人々の大らかな心、ハイジの天真爛漫さ、愛情の深さに心打たれる物語。アルプスの自然に心洗われる不朽の名作は、夏の読書におすすめの一冊です。
『アルプスの少女ハイジ』
著者:ヨハンナ・シュピリ/訳:関泰祐・阿部賀隆
出版社:角川書店
今日からいよいよ7月。夏の気分を感じる本をセレクトしていきますので、どうぞお楽しみに!!
Love, まっこリ〜ナ
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