今日のカフェボンボンは、『青い鳥』。
ベルギーの劇作家メーテルリンクが書いた、クリスマス・イヴの夜を舞台にした夢幻劇です。クリスマス・シーズンにおすすめの名作です。
クリスマス・イヴの貧しい木こり小屋。チルチルとミチルの兄妹は、窓からお金持ちの家を見つめている。ふたりがクリスマス・ツリーやごちそうを夢中で見ていると、腰の曲がった妖女が小屋へ入ってくる。
この家には歌を歌う草か、青い鳥はいないかね?
病気の娘がいるという妖女の頼みをきき、チルチルとミチルは幸せの青い鳥をさがす旅に出る……。
童話や絵本で広く親しまれている『青い鳥』ですが、もともとはお芝居の戯曲です。登場人物の衣装も細かく指定されています。たとえば、ミチルは「グレーテル」または「赤ずきん」の服装というふうに。戯曲で読むと新たな面白さを発見できますね!
とくに印象的な登場人物は、さまざまな「幸福」の精。家の中の幸福たち、雨の日の幸福、冬の火の幸福……。この幸福のイメージも、大人になるにつれ、具体的に感じられるようになるのかもしれません。
チルチルとミチルの「朝時間」は、目覚めのとき。
まばゆい朝の光に満たされたクリスマスの朝です。
『青い鳥』
著者:メーテルリンク/訳:堀口大學
出版社:新潮社
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>