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クリスマスに読みたい名作①『青い鳥』

 

今日のカフェボンボンは、『青い鳥』。

ベルギーの劇作家メーテルリンクが書いた、クリスマス・イヴの夜を舞台にした夢幻劇です。クリスマス・シーズンにおすすめの名作です。

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クリスマス・イヴの貧しい木こり小屋。チルチルとミチルの兄妹は、窓からお金持ちの家を見つめている。ふたりがクリスマス・ツリーやごちそうを夢中で見ていると、腰の曲がった妖女が小屋へ入ってくる。

この家には歌を歌う草か、青い鳥はいないかね?

病気の娘がいるという妖女の頼みをきき、チルチルとミチルは幸せの青い鳥をさがす旅に出る……。

童話や絵本で広く親しまれている『青い鳥』ですが、もともとはお芝居の戯曲です。登場人物の衣装も細かく指定されています。たとえば、ミチルは「グレーテル」または「赤ずきん」の服装というふうに。戯曲で読むと新たな面白さを発見できますね!

とくに印象的な登場人物は、さまざまな「幸福」の精。家の中の幸福たち、雨の日の幸福、冬の火の幸福……。この幸福のイメージも、大人になるにつれ、具体的に感じられるようになるのかもしれません。

チルチルとミチルの「朝時間」は、目覚めのとき。
まばゆい朝の光に満たされたクリスマスの朝です。


20141219

青い鳥
著者:メーテルリンク/訳:堀口大學
出版社:新潮社

Love, まっこリ〜ナ

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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