BLOG

クリスマスに読みたい名作②『飛ぶ教室』

 

今日のカフェボンボンは、ケストナーの『飛ぶ教室』

ドイツの寄宿学校を舞台にしたクリスマスの感動作。物語は変動する時代のさなかに書かれ、1933年に出版されました。池内紀の新訳決定版でお楽しみください。

BONBON320

もうすぐクリスマス。寄宿学校の少年たちは、クリスマスのお祝い劇「飛ぶ教室」の稽古に日夜励んでいた。みんなで劇のおさらいをしていると、友人を人質にとられた少年が血だらけで飛び込んできて……。

宿敵の学校とのケンカが勃発、生徒たちは作戦を練っていざ出陣。最優等生のマルティン、劇の作者ジョニー、食いしん坊のマティアス、小さなウーリ……。雪の降りしきる町へ少年たちは走り出ていく。

寄宿学校の少年たちの友情と勇気が、クリスマス直前に起こる出来事を通して描かれます。クリスマスに家に帰るのを心待ちにする生徒たち。でも、事情があって学校に残るものもいる。

帰る家のないジョニーは、友人のマルティンの気持ちを察して言う。「何ごとも慣れるものだよ」「ぼくのことは心配いらない」お互いを思いやる少年たちに何度も胸が熱くなります。

この少年たちに出会えることが、クリスマスプレゼント。ケストナーの名作をぜひ手にとってみてください。


20141221

飛ぶ教室
著者:エーリヒ・ケストナー/訳:池内紀
出版社:新潮社

Love, まっこリ〜ナ

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

公式ブログ
小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング