今日のカフェボンボンの本棚は、『働く男』。
音楽家、俳優、文筆家として大活躍の星野源のエッセイ集、待望の文庫化です。ハードに働きすぎていた時期の仕事を解説。又吉直樹との対談も必見です!
『働く男』
著者:星野源
出版社:文藝春秋
「働く男」とは、かつての星野源。仕事での達成感だけが生きがいだった。本書の単行本の入稿後に病いに倒れすべてが変わった。星野源=働く男から、働きたくない男になった。
仕事への思いはそんなに変わらない。仕事が楽しくなっただけ。どんなふうに変化が起きたのか、それはいまの星野源を見ればわかる気がする。
暗くシリアスな映画を見ながら「僕」は思う。大切なのは「どんな辛い現実の中にも、ユーモアと笑いが隠されているということだ」って。
「僕は音楽で世界は変えられないと思っている。でも、音楽でたった一人の人間は変えられるかもしれないと思う」。安易なことは言わないからこそ心に響く。彼の歌はいつも誰かの心を明るくする。彼のユーモアが誰かを笑顔にする。
同世代のピース・又吉直樹さんとの「働く男」同士対談では、職業の枠やモチベーション、人間関係についてとことん語り合う。
いまは、全てを自分中心に、平熱で感じることができるという。平熱で感じるってリアルでいいな。殻を破る前と脱皮後の星野源。その両方を知ることができるなんて嬉しい。
Love, まっこリ〜ナ
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