【京都・宮川町】花街にある町家でしっとりいただく和定食の朝@cafeろじうさぎ

 

おはようございます。

16日、京都では「五山の送り火」がありました。東山・如意ヶ嶽の「大」の字が有名ですが、地元の人は「大」だけでなく、五山のうちいちばん近いものを家族で眺めに行くという人が多いのではないでしょうか。

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この「五山の送り火」は、お盆に還ってきていたご先祖さまの魂があの世へ戻っていくのを送る火です。京都では「おしょらいさん」と呼びますが、ご先祖さまが帰って行かれるのを照らして差し上げるというものなのでしょう。

今でも小さな子どもを抱くお年寄りが、「まんまんちゃーん」(南無阿弥陀仏のことかな?)と子どもたちに手をあわせるよう促すのを見ることがありますが、もともとはお盆の終わりの静かな行事だったといいます。京都のような大きな送り火はめずらしいと思いますが、送り火の風習自体は日本各地にあるといいます。皆さんがお住まいの地域では、どんな送り火の風習があるのでしょうか?

さて、お盆が終わったとはいえ夏休みはまだまだ続きます。そこで今回は、京都五花街のひとつ、宮川町にある町家の朝ごはんをご紹介しましょう。

京阪祇園四条駅から大和大路を南へ歩きましょう。2筋目を西へ曲がり南へ。また2筋目を西に曲がったところにある「ろじうさぎ」。水色の暖簾が目印です。

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数十年前までは釜飯屋さんだったという町家で、お母さんがこしらえてくれるような和定食がいただけます。

暖簾をくぐると、やはりそこは花街。舞妓さんたちの丸いうちわがたくさんありました。席は釜飯屋さんの名残のカウンターと座敷があります。

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朝ごはんの内容は日替わりで、こんな感じ。800円です。IMG_31661-e1439805179898-10

ご飯とたっぷりめのお味噌汁。焼き魚と小鉢が2品、そしてだし巻き卵。いずれもしっかりとした濃いめの味付けで、ぼんやりしていた頭も食べているうちにすっかり元気モードに。プラス250円でコーヒーか紅茶をつけることもできますよ。

座敷からは坪庭が見えます。夜になれば賑やかな宮川町も、朝は本当に静か。私以外のお客さんはみんな観光の方のようで、これからのプランを練る人たちや京都らしい風情を楽しむ人の姿が見られました。ちなみにお店の前の路地を東へ抜ければ京都恵美須神社が、その向こうには建仁寺があります。

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この「ろじうさぎ」。予約して訪れるのがベターです。こぢんまりしたお店をおかみさんがひとりで切り盛り。東山界隈ではこういった朝ごはんの食べられるお店が少ないこともあり、材料がなくなってしまうこともしばしばあるそうなのです。また、時間にも余裕をもっていきましょう。

お庭に出ると桔梗のようなきれいなコバルトブルーの花が咲いていました。おかみさんに尋ねると「野牡丹ですよ」と教えてくださいました。お友達の家を訪れたような雰囲気の「ろじうさぎ」。野牡丹が咲いているうちに、また訪れたいと思います。

 

cafe ろじうさぎ
京都府京都市東山区下柳町176
075-551-0463
8:00~10:30 、12:00〜17:00
不定休

http://ameblo.jp/cafe-rojiusagi/

 

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Written by

清塚あきこ

編集者・ライター。出版社および編集プロダクション勤務を経て、2012年独立。京都関連の情報誌や書籍を中心に、実用書や各種パンフレットの編集・執筆に携わっている。好きなものは、装幀の素敵な本、矢野顕子さんの声、酸っぱめのコーヒー、地方が舞台のサスペンスドラマ、肌触りのいいボーダーシャツ、サクサクのスコーン。京都のはずれ在住。一児の母。

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