今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、おばけの結婚を描いた『おばけにょうぼう』。
注目の画家が描く、怖くてかわいい怪しの世界。この夏イチオシの絵本です！
『おばけにょうぼう』
文：内田麟太郎／絵：町田尚子
出版社：イースト・プレス
テーマは結婚。といってもおばけ界の話です。妖怪の世界にも仲人さんはいるそうです。
お年頃の娘はお婿さんの好みを聞かれ「曲がったところのない、男ならば」と恥じらいます。男の方は「色が白うて、目がぱっちりで、かわいい口元の」と。
そしていよいよお見合いの席。化けるのはお手のものですもの。娘はお白粉をたっぷりはたいて愛らしく、男の望みどおりの姿になって……。ひとだまの青白い光が、娘の美しさを際立たせます。
絵巻物『化物婚礼絵巻』をもとに、絵本作家の内田麟太郎さんがお話を作りました。絵は怪談絵本『いるのいないの』などで注目の画家・町田尚子さん。町田さんの描く娘の可憐さと凄みにドキドキする。
使いかけの裁縫道具や縁側の冷たいお茶も粋。荒れ果てた屋敷にふたりの魂が宿ります。
Love, まっこリ〜ナ
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