おはようございます!
気持ち良い朝時間を迎えられそうなお部屋やインテリアをご紹介している「モーニング・ルームスナップ!」
今日はインテリアを考える上で大事な「バランスの取り方」について、九州に住むYさんのお部屋を眺めながら考えてみようと思います。
一見すると、ある1つのイメージに見えるけれど、よく見るといろんな要素が含まれている。そんな男子の部屋です。
ぱっと見、シンプル。時に、冷たい。
画像提供:RoomClip
「インテリアにこだわっている男子の部屋」というと、なんとなくストリート系の匂いだったり、少し重い感じのインテリアを想像することも多いのでは。
実際、雑誌で紹介されている部屋もトーンとしては金属系を多用したインダストリアル系か、60年代風のミッドセンチュリー系が多かったりします。
Yさんのお部屋も、白&グレーが基調色となった、シンプルで「男子的」な印象。口に入れると決して甘そうな感じはしないかも。下手したら、しゃべりかけても「あー」とか「うん」とかいう返事しか返ってこなそうです。
でも、よく見るとそれだけじゃない。
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そう。よく見ると、そんな簡単な部屋じゃないんですわ、彼の部屋。
まずはベッドエリア。色味はアースカラーでまとめられていて、クールな印象。でもさり気なくその印象を「壊す」ものがある。
床にはしろくまくんが這っているし、芽を出した玉ねぎがいて。ベッドヘッドにある流木も、直線ではなくかすかに柔らかい線を描いている印象がありますよね。リネンは暖色と寒色の間のギリギリのところで暖色側に振れている感じもあり。トータル、かすかな甘さを含んでる。
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他のエリアにも同じことが言えそう。ここは部屋の隅にあるIKEAの「EXPEDIT」という商品を使った、スクエアでかっちりとした本棚。きちんと整理整頓がされていて、やっぱり甘さは全く感じない雰囲気を醸し出している。
でも、経年変化した(ように見える)茶系の木箱がさりげなく使われていたり、りんごがおいてあったり。あえて整理されていない布の切れ端があったり。どこかしら「1つのイメージ」におさまることを拒絶しているようにも見えます。
ほんとは優しくて甘いにも関わらず、その照れ隠しのためにあえて全体をクールにまとめた。でもどこかしらでにじみ出ちゃった、のか、もしくは意図的に気づいて欲しくて優しさを忍ばせているのか。答えはわからないですが、独特のバランス感で成り立っています。
有機物を混ぜて生まれる、優しさ加減。
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この部屋の印象をさらに形作っているのは植物たち。鉢の種類や選んでいる植物も、水を欲しがらない、所有者に媚びない。どちらかといえば粗野な感じ。
とはいえ植物って、どんなにクールに見えてもそこは生き物。無機物にはない、無意識の優しさがどうしても出ちゃう。ここでもうまいバランスがはかられているように感じる。
さらには薄いピンクのバラのドライが一本。真紅のバラではなく、薄色のものを使うことで、一気に甘い方向に振れることを防いでいるかのよう。んー、一筋縄ではいかない系男子すね。
バランスの取り方にこそ、個性がでる。
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インテリアを考えるとき、どうしてもある特定のスタイルにまとめないといけないと思いがちですよね。でも好きなものって色々あるのが普通。時には相反するものが好きだったりもする。
そんな時は、どちらかというと◯◯の方が好きかな、というスタイルで大枠を作りつつ、合間合間に別のスタイルのものを差していくとまとまりもつくし、自分の中でのストレスも軽減されます。
ぜひ参考にしてみてください♪
さ、次はどのお部屋をご紹介しようかな。
というわけで次回をお楽しみに!
今日ご紹介したお部屋
福岡県在住Yさん/一人暮らし/1K
http://roomclip.jp/myroom/29522