今日のカフェボンボンは、『檀流クッキング』。
放浪する作家・檀一雄が、世界中の市場で買い求めた材料を生かし、その土地独特の料理を紹介。作り方も食べ方もダイナミック! 長く読みつがれてきた料理の名エッセイをお楽しみください。
『檀流クッキング』
著者:檀一雄
出版社:中央公論新社
本の中の台所や食事の場面が好き。現代のキッチンではない、ずっと昔の食卓の風景にひかれます。
この本もいまから約40年も前に書かれたもの。当時は「クッキング」という言葉が新鮮な響きを持っていたのかもしれません。季節ごとに紹介される料理の品の数々に、その頃の日本や遠い異国の空気を感じます。
和洋中華92種類。タケノコの竹林焼き、モツ料理、大正コロッケ、ビフテキ、ロースト・ビーフ。それから、おせち料理の数々に野外料理も。ジンギスカン鍋、ブイヤベース、ナムル、スペインの酒のサカナなどの料理が、旅先の裏町の食堂や田舎の村での鮮明な記憶とともに語られます。
サンケイ新聞で連載が始まったのは昭和44年のこと。毎週日曜日の連載でした。その頃は日曜日だけがお休みだったお父さんたちが、とても楽しみに読んでいたのでしょうね。晩ご飯はお父さんが作るぞ!なんて買い出しに出かけたりして。
今の季節なら「春から夏」のページをめくってみてください。檀流クッキングに挑戦したくなること請け合いです!
お昼に「イカのスペイン風」を作りたいな。ワインも飲んじゃいたい。仕事にならなくなっちゃうけど!
Love, まっこリ〜ナ
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