菊池寛美記念美術館に行ってきました。
現代の陶芸家たちの作品展でした。
現代の陶芸の良さは、いかに陶芸家自身が昔からの変わらぬ陶芸精神を受け継いでいるか、
古き良き物を知った上で、自作しているかによると思います。
ヨガでも、ヨガの伝統を学ばずしての、テクニックはたかが知れています。
伝統を知らずして作った新しい物は、古き物を到底越えることはないです。
加藤唐九郎さんの作品が唯一、心に残っています。
スキャンダルのある作家さんですが、
古き良き物を理解しているからこそ、自由を手にした加藤さんの個性が際立っていました。
人によって感じる心は違うと思います。
私は桃山時代の陶芸が好きなので、やっぱり侘び寂びの美に辿り着きます。
なので、今回の展示にもあった、金箔銀箔をあしらったきらびやかな器や
いかにも目を引かせるような色使いや造形には、
まったく興味を持つことができませんでした。
人間、下手に豊かになると、本当の美からかけ離れてしまうと思わざるを得ませんでした。
やはり暮らしが貧しい方が、美の本質を点きやすいのでしょうか。
いや、豊かさを扱いきれずに、もてあました結果でしょう。
豊かでも貧しくても、人間、シンプルな生き方から、真実が現れるのだと思います。
その点、ヨガの世界も、陶芸の世界も、同じだなと思いました。
昔の人には到底叶いません。
平均的な感性が、現代人とは比べ物にならないくらい鋭いです。
せめて、暮らしは豊かになっても、無駄な贅沢には走りたくないものです。
自分の感性を保つためにも、不必要な物を生み出さないためにも、
忘れてはいけないなと思いました。
ヨガを使って自分を最大限に活かしていきたいものです。
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