今日のカフェボンボンは、文庫新刊『ある小さなスズメの記録』。
小さなスズメと老婦人の12年間の交流を描いた実録。作家・梨木香歩の新訳で話題をよんだ名作が文庫になりました。
『ある小さなスズメの記録』
著者:クレア・キップス/訳:梨木香歩
出版社:文藝春秋
第二次世界大戦中のロンドン郊外、キップス夫人は生まれたばかりの小雀を見つける。
あくる朝、瀕死の状態にあった小雀は、夫人の手厚い看護によって生き返り、陶製のゆりかごの中から朝食をねだって鳴いていた。その日以来、彼女とスズメが片時も離れることはなかった……。
夫に先立たれたピアニストのクレア・キップスは、小鳥をクラレンスと名づけ、深い愛情を注いで育てます。やがて、クラレンスは戦時下の人々の心を慰め、不安に怯える子どもたちを喜ばせる存在となるのです。
クラレンスの生涯はとてもドラマチック。キップス夫人の愛しい相棒として、子どもたちの人気者として、小さなスズメが果たした役割の大きさに胸を打たれます。
クラレンスの「朝時間」は、早朝の歌。
キップス夫人のピアノで学んだ素晴らしい歌声です。
Love, まっこリ〜ナ