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思春期の少女たちを描いた、三浦しをんの『秘密の花園』

 

今日のカフェボンボンは、三浦しをんの『秘密の花園』
女子高に通う少女たちを繊細に描いた青春小説です。

20140904

秘密の花園
著者:三浦しをん
出版社:新潮社

那由多、淑子、翠。カトリック系の女子校に通う三人の少女たちは、誰にも言えない秘密をそれぞれ抱えている。

那由多は体の奥底に流れる水の音を聞いている。荒々しい水の流れはあふれ出る場所を探して渦巻き、彼女の秘密を押し流そうとするのだ。国語教師に恋をする淑子、幻の兄の名で弟を呼ぶ翠。翠は少女たちの学園を「小さな廃園」とよぶ。傷つき凍えそうな心と体で、三人はどこに向かうのか。

もう何度も読んでいる小説だけれど、読むたび濃密な空気に絡めとられて息苦しくなる。そしていつも、泣くのをこらえている彼女たちを、誰かしっかり抱きしめてと思う。

こちらの作品もおすすめです。
『月魚』…古書業界を舞台にした、若き古書店の主人とその友人の物語。
*『天国旅行』…生と死のはざまの愛を描く短編集。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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