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元気が出る人生相談の本②大正時代の身の上相談

 

今日のカフェボンボンは、元気が出る人生相談の本第二弾。

昔の身の上相談の本を。大正時代の新聞に掲載された人生相談です。

20140812

大正時代の身の上相談
編:カタログハウス
出版社:筑摩書房

乙女ノ困惑、青春ノ懊悩、妻ノ閉口、夫ノ煩悶、道ナラヌ恋の悶エ。いまでは「ちょっと大げさ?」と思う相談事でも、当時は大問題だったに違いない。

誰にも気軽に相談できず、もんもんと悩んだ末、すがる思いで手紙をしたためたのだろう。上司の娘か下宿の娘か、虫が好かない新妻、このままでは落第、芸者になるには声が悪い、接吻されて汚れた私、雷が恐い男……。

「頭の中は女の子のことばかり」という十九歳の悩みには、古今英雄の伝記などを読めとか冷水で頭を洗えと、記者の回答は昔ふう。そして「そういう妄念を絶対に払いのけることはできません」とキッパリ。

ほほえましいのは「ミカンを二十個一度に食べる夫」の相談。妻が夫の体を心配しているのですが、どうやら問題は別のところにあったようです。

大正時代ならではの悩みから、いつの世も変わらぬ悩みまで。手厳しくも温かい回答と一緒に楽しんで!

Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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