今日のカフェボンボンは、元気が出る人生相談の本第二弾。
昔の身の上相談の本を。大正時代の新聞に掲載された人生相談です。
『大正時代の身の上相談』
編:カタログハウス
出版社:筑摩書房
乙女ノ困惑、青春ノ懊悩、妻ノ閉口、夫ノ煩悶、道ナラヌ恋の悶エ。いまでは「ちょっと大げさ?」と思う相談事でも、当時は大問題だったに違いない。
誰にも気軽に相談できず、もんもんと悩んだ末、すがる思いで手紙をしたためたのだろう。上司の娘か下宿の娘か、虫が好かない新妻、このままでは落第、芸者になるには声が悪い、接吻されて汚れた私、雷が恐い男……。
「頭の中は女の子のことばかり」という十九歳の悩みには、古今英雄の伝記などを読めとか冷水で頭を洗えと、記者の回答は昔ふう。そして「そういう妄念を絶対に払いのけることはできません」とキッパリ。
ほほえましいのは「ミカンを二十個一度に食べる夫」の相談。妻が夫の体を心配しているのですが、どうやら問題は別のところにあったようです。
大正時代ならではの悩みから、いつの世も変わらぬ悩みまで。手厳しくも温かい回答と一緒に楽しんで!
Love, まっこリ〜ナ