今日のカフェボンボンは、写真集『DRAGONFLY』。
写真の日にちなんだ本を選びました。
著者の尾仲浩二さんは、福岡県直方市出身の注目の写真家。
地方の町の写真を撮り続けています。
『DRAGONFLY』
著者:尾仲浩二
出版社:冬青社
この写真集にあるような場所に住んだことはないのに、
懐かしさを感じるのはなぜだろう。
いつも乗る電車から見える景色とも違うのに。
北海道から沖縄まで日本の風景は見たところ地味で、
センセーショナルでもなんでもないとこがいい。
田んぼも漁港も食堂も瓦屋根の家並も蒸し暑そう。
湿度の高さが伝わってきます。
私は色みの濃さが好きです。
深い緑が際立ち、トタン屋根や船、ポストの赤も独特。
赤やピンクの花だけは、日本の景色ではないみたい。
ヨーロッパの乾いた土手に咲く花のようで、不思議な空気が漂う。
だから、蒸し暑い景色なのにクドくない。
この写真集の「朝時間」は、和歌山県那智勝浦の一枚。
雨の日の船着き場の光景です。
写真の日に。
Love, まっこリ〜ナ