今日のカフェボンボンは、ムーミン・コミックスより『しあわせな日々』を。
1954年からロンドンの日刊紙「イヴニング・ニューズ」に連載されていた漫画版ムーミン。ムーミントロールの魅力をコミックで再発見する一冊です。
『しあわせな日々(ムーミン・コミックス第13巻』
著者:トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン/訳:冨原眞弓
出版社:筑摩書房
ムーミン・コミックスシリーズはどれも楽しいストーリーばかりですが、本書は、過激な革命家が現れたり、ムーミン谷に鉄道建設が始まったりと、少し風変わりで愉快な作品です。
『スナフキンの鉄道』では、ムーミンが鉄道建設を阻止しようと頑張るのですがうまくいかない。そこにスナフキンが登場して大活躍。スナフキンファンにはたまらない作品です。
『しあわせな日々』は、ムーミンとスノークの女の子が婚約ごっこをする愛らしいお話。婚約なんてムーミンは気が進まないのに、イヤとはいえないものだからいつの間か新婚ほやほやに。
スノークの女の子が「ワインとチーズで暮らすの…パリの左岸での生活みたいに」なんて言うのがおかしくてかわいい。『しあわせな日々』って、ムーミンたちの生活そのもののいいタイトル!
現在とは世界情勢も人々の生活も異なる1950~60年代。めまぐるしく変わる時代のニュースを反映した新聞記事のなかで、ムーミンの漫画は唯一ほっとできるコーナーだったのでしょうね。大らかで心やさしいムーミンとその仲間が、読者の疲れた心を癒してくれたに違いありません。
ムーミンの「朝時間」は、スナフキンと旅先で迎えた朝。
荒れ地にキャンプ、石の上で焼いたパンを食べるワイルドな旅です。
Love and Peace, まっこリ〜ナ