今日のカフェボンボンは、『音楽は自由にする』。
坂本龍一の初めての本格的自伝。少年時代から現在までを語りつくします。
『音楽は自由にする』
著者:坂本龍一
出版社:新潮社
幼い龍一少年がどんなふうに音楽と出合い、その素晴らしい才能が開花していったのか。
初めて作った曲は「ウサちゃんのうた」。くすぐったいような嬉しさと、自分だけのものを得たという感覚があったそうです。幼稚園へ電車で通う途中、友だちを引き連れて渋谷の映画館に行ったというエピソードも。幼稚園児にしてただものじゃない。高校時代には、学生運動のデモに参加しストライキを決行したりと、かなり暴れていたようす。
すぐにほれ込みやすい性格も彼の魅力のひとつ。大好きなドビュッシーの生まれ変わりだと信じていた時期もありました。
演劇や文学など音楽の分野を超えた人たちと出会いがとくに興味深い。YMOの結成と解散、『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』出演、アカデミー賞授与式、ニューヨークで体験した同時多発テロ……。先日亡くなった大島渚監督の思い出も書かれています。
坂本龍一のいまを形作ってきた力強いうねりを感じます!
本のお供には、リモンチェッロをいかがでしょう。太陽の恵みが育むレモンで作る南イタリアのリキュール。清々しいレモンの芳香が、輝くオーラをもつ人を思わせます。
Love, まっこリ〜ナ