朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『音楽は自由にする』。
世界的な音楽家の坂本龍一さんが3月28日に亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りいたします。以前ご紹介した坂本龍一さんの本をもう一度お届けします。少年時代からの半生を語りつくした本格的な自伝です。先日文庫化されました。
『音楽は自由にする』
著者:坂本龍一
出版社:新潮社
幼い龍一少年がどんなふうに音楽と出合い、その素晴らしい才能が開花していったのか。
初めて作った曲は「ウサちゃんのうた」。くすぐったいような嬉しさと、自分だけのものを得たという感覚があったそうです。幼稚園へ電車で通う途中、友だちを引き連れて渋谷の映画館に行ったというエピソードも。幼稚園児にしてただものじゃない。高校時代には、学生運動のデモに参加しストライキを決行したりと、かなり暴れていたようす。
すぐにほれ込みやすい性格も彼の魅力のひとつ。大好きなドビュッシーの生まれ変わりだと信じていた時期もありました。
演劇や文学など音楽の分野を超えた人たちと出会いがとくに興味深い。YMOの結成と解散、『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』出演、アカデミー賞授与式、ニューヨークで体験した同時多発テロ……。大島渚監督の思い出も書かれています。
坂本龍一のいまを形作ってきた力強いうねりを感じます。
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ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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